台北観光の際、九份を訪れる計画を立てている方は多いと思います。映画のモチーフとなった街並みやにぎやかな露店街、夜には無数の提灯が火を灯し、幻想的な風景を創り出す九份は、日本人のみならず世界中の旅行客から愛される人気の観光地です。
そんなレトロな街並みを創り出している中心部に、九份を訪れたからには立ち寄りたいお茶屋さんがあります。それが阿妹茶楼(アーメイチャーロウ)です。
阿妹茶楼は非常に人気が高いお茶屋さんであり、日中から夜にかけてたくさんのお客さんでにぎわっています。なぜそんなにも人気が高いお茶屋さんなのか?実際に行って体験してきたことを徹底解説いたします!
阿妹茶楼(アーメイチャーロウ)とは?

九份観光のハイライトである豎崎路(シューチールー)の階段沿いにあり、定番の記念撮影スポットになっています。九份を代表する有名なお茶屋さんであり、金鉱業で栄えたころの大邸宅を利用した茶藝館です。赤い提灯とその建物が印象的で、夜になると一斉に提灯が灯り、幻想的な空間を演出します。
九份には阿妹茶楼の他にも数多くのお茶屋さんが存在しますが、こちらは1,2を争うほどの人気店であり、終始観光客でにぎわっています。あまりに人気が高いため、時間帯によっては待ち時間が発生することもしばしばあります。おすすめの時間帯はオープンしたばかりの11時ごろ。混雑時と違い座席を選ぶことができるので、特に人気の高いテラス席に座れる可能性が上がります。
Information
| 住所 | 新北市瑞芳區市下巷20號 |
| TEL | 2496ー0833 |
| 営業時間 | 11:00~21:30頃 |
| 休業日 | 無休 |
| 支払い方法 | 現金のみ |
| 料金 | 例)お店おすすめのお茶とお菓子セット 350元 |
阿妹茶楼で絶品!台湾茶体験レビュー
まず結論として、とても良い体験になるのでぜひ立ち寄っていただきたい場所となっています。おすすめの理由としては
などが実際に立ち寄ってみて感じたことです。旅の疲れを癒しにぜひ立ち寄ってみてください。

阿妹茶楼の店内入口は豎崎路(シューチールー)の階段沿いにあります。非常に大きな建物で、「阿妹茶楼」の看板と共に日本語で「あめおちゃ」と書かれており、日ごろから多くの日本人観光客が訪れているであろうことが想像できます。この辺りは九份観光の最大の撮影スポットとなっており、かつ階段が狭いので混雑しているエリアです。

阿妹茶楼の敷地内から撮影した一枚。当時の建築物を利用しつつリノベーションを施しているので、歴史を感じつつも外装、内装ともに綺麗に保たれています。赤い提灯と屋根に這うように成長している植物がとてもマッチしています。

店内は広く、客席は2階と3階にあります。特に3階のテラス席は人気が高く、すぐに満席になる傾向にあります。上記写真は開店から少し時間が経過した11時30頃に3階テラス席を撮影したもの。テラス席のなかでも特に外側の席は常にお客さんが座っている状態であり、店内入口ではテラス席希望のお客さんが待っている状態でした。
テラス席は素晴らしい風景を見ながら台湾茶を堪能できるので強くおすすめします!
テラス席を確保するための心がけ
上記写真はメニュー表です。日本語表記もあり、中国語や英語が苦手な方も注文することができます。台湾茶のほかにもコーヒーやアルコール類を提供しており、ランチメニューもあるので昼食利用も可能です。

どれにするか迷っていると、店員さんがおすすめしてくれたのはこちらのお茶セット。お茶とお菓子がついたセットで350元のメニューです。台湾茶初心者である私にとってはどれが良いのか分からないので、おすすめされたこちらのティーセットを注文しました。
迷ったらこちらのセットを注文しておけば間違いないです。

次にこちらの竹で作られたメニュー表を渡されました。お茶の種類が書かれており、この中から1種類選ぶようです。どの種類もまったく知りませんでしたので店員さんのおすすめを聞くと「翠玉茶」が日本人には飲みやすく、あっさりとしており、ほのかにジャスミンの香りが広がって美味しいとのこと。
今回は店員さんの言葉を信じて「翠玉茶」を注文しました。ちなみに下に書いてある金額はおそらく単品で注文した際の金額だと思います。今回はセットで350元でしたが、どのお茶を選んでも350元統一なのか、お茶によっては金額が加算されるのかは調査不足で申し訳ないです…

2025年12月現在の台湾元のレートは約1元=5円です。350元=1750円ほどとなっています。

注文して間もなく運ばれてきたのは茶葉や急須などのセット。日本語が堪能な店員さんが台湾茶の淹れ方を丁寧に教えてくれます。日本式とはまったく異なっており、見ているだけで異国文化を感じることができます。撮影、動画も快くOKしてくれました。以下は台湾茶の淹れ方作法です。
※全体で約3分間の動画を2つに切り分けています。
台湾茶の淹れ方作法
- お湯を急須Aに入れて温める
- 急須Aに入れたお湯を急須Bに入れて温める
- 急須Bに入れたお湯を茶わんA,Bに入れて温める※茶わんAはお茶を淹れる用、茶わんBはお茶の香りを楽しむ用
- お湯を捨てた急須Aに茶葉を四分の一ほど入れる
- 急須Aにお湯を入れてすぐにお湯を捨てる※茶葉に付いている埃を洗い流すため
- 急須Aにお湯があふれるまで入れる
- 急須Aのお茶の温度を保つために茶わんA,Bのお湯を急須Aにかける
- 20秒後、急須Aから急須Bへお茶を移し替える
- 急須Bから茶わんBにお茶を淹れる
- 茶わんBの上に茶わんAをかぶせひっくり返す。こうすることによって茶わんAにお茶が入り、茶わんBにお茶の香りが残る
- 茶わんBの香りを楽しみ、茶わんAのお茶をいただく
上記作法は最初の一回目のみになります。2回目以降は⑥⑧をおこなった後、茶わんAにお茶を注ぐだけで大丈夫です。最初の作法は難しく感じますが、店員さんがおこなってくれるため心配の必要はありません。急須の茶葉は最大5回分お湯を入れることができ、回数を重ねるごとに10秒ずつ蒸らす時間を増やすのがポイントです。
気になる味の方は、店員さんが言っていたとおりあっさりしていてとても飲みやすく、日本人好みのテイストでした。興味深いのが、1回に入れる急須の茶葉で5回分のお湯が追加できるのですが、回数を重ねるごとに少しづつお茶の苦みが増え、お茶の色も黄金色に変化していきます。一つの茶葉でも様々な味が楽しめるのはうれしいですよね。
ただし、お茶の葉が明らかに一人前の量ではありません!2~3人でシェアしても満足できる量の茶葉が提供されるので、グループで楽しむ場合は注文する数に注意しましょう。(せっかくなので1人1セットでもいいとは思いますが。)
万が一飲みきれなかった未使用のお茶の葉は、店員さんが小さなジップロックを持っているのでいただきましょう。良いお土産になると思います。

こちらが1杯目のお茶。見た目は薄味に見えますが、しっかりとお茶の味が出ています。

そしてこちらが5杯目のお茶。色が濃くなって私たちが知るお茶らしい色になりました。ここまでくると1杯目のお茶と比較し苦みが出てきます。6杯目のお茶は、また新しいお茶の葉を急須に入れて淹れることになるため、透き通った色の苦みが少ないお茶が楽しめます。

そしてテラス席の最大の魅力は絶景を見ながら台湾茶を楽しめること!青い海や港町、海の奥には5年間閉鎖されていた無人島である基隆嶼(基隆島)を眺めることができ、ここでしか感じることのできない感動体験をすることができます。
混みあいはするものの、いっさい急かされることは無いのでお茶と絶景を十分に堪能することができます。

茶菓子は和菓子に近い風味でどれも美味しかったです。特に衝撃を受けたのは、写真下にあるスイートプラム(甘い梅)。非常に甘くて酸っぱさをまったく感じません。水分を抜いてハードグミぐらいの触感に仕上がっており、まわりに独自の風味があるバニラエッセンスのような味の粉をまぶしている茶菓子です。
甘いものが好きな方にはお口に合う一品ですが、少々甘すぎるため賛否が分かれそうな茶菓子です。私はこちらの茶菓子が気に入ったので、売店でお土産として購入しました。

こちらに出てくる茶菓子は売店で購入することができます。

テラス席でお茶を堪能し、出口でお会計です。出口周辺には小規模ながらお土産コーナーが設けられています。先ほどの茶菓子や茶葉、オリジナル急須や茶わんなど旅の思い出になる商品が壁沿いに並んでいます。価格も商品に見合った価格設定なので安心して購入できます。
お土産を購入した方には記念に阿妹茶楼の絵葉書をプレゼントしてくれます!
まとめ:九份観光は阿妹茶楼を訪れるのがおすすめ!
九份は魅力的なスポットがたくさんあります。阿妹茶楼もそんなマストスポットの一つであり、日本では体験できない台湾茶の淹れ方を学び、味わうことでできます。
九份を訪れる予定の方はぜひ一度足を運んでみてください!



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