ひと昔のイメージではマイルは飛行機に乗らないと貯まらない…年に1度の旅行ではクレジットカードを発行する意味がない…など思っていた方も多いのではないでしょうか。結論としてはそのようなことは全くなく、昨今では様々な方法でマイルを貯めることができるようになっております。
近年では「陸マイラー」という言葉も出てきており、飛行機に乗らずにマイルを貯める方々を指す言葉もあるほどです。
今回はANAマイルに焦点を絞り、無理なくANAマイルを貯めることができる方法を解説していこうと思います。高額の年会費が発生するクレジットカードや複数のクレジットカードを発行して、他社ポイントを高レートでANAマイルに変換するような面倒な作業が必要になる行動は解説しておりませんのでご了承ください。
あくまで誰でも挑戦可能な範囲でのマイル貯蓄法でございます。
結論:ANAマイルは3つの方法で貯める!
今回ANAマイルを貯めていく方法として解説していく内容は3点です。
上記3点を意識して行動することによって、たとえ飛行機に乗ってマイルを獲得できなくても十分に貯めることが可能です。
実際私の場合は、上記を意識して生活することにより1ヵ月で3,500マイル前後を獲得しております。これはクレジットカードの臨時ボーナスポイントなどを除いたマイル数であり、臨時ボーナスポイントを含めるとさらに多くのANAマイルを獲得しております。
ANAマイルは国内線の場合は片道5,000マイルから、国際線の場合は往復12,000マイルから交換可能なので、わずか数ヵ月で飛行機に乗ることが可能です。
ANAマイルが貯まるクレジットカードを利用する
ANAマイルを貯めるにあたり、最も重要になるのが日頃の支払いをANAマイルが貯まるクレジットカード決済を利用することです。
日頃のお買い物、ケータイ代、動画サブスク、ネットショッピングの登録クレジットカードなど、一度月々の支払いを振り返ってみて支払い方法をANAマイルが貯まるクレジットカードに切り替えることで、コンスタントにANAマイルを貯めることができます。
陸マイラーのおススメクレジットカードは?
ではどのクレジットカードを発行したらいいのか?
様々なクレジットカードがある中で、どのカードが自分に合っているかお悩みの方もいらっしゃると思います。
結論からお話しすると、年に数回以下の飛行機利用の方は「ANA一般カード」で十分に対応可能です。ANAカードには様々なグレードのクレジットカードが存在しておりそれぞれ特徴を持っておりますが、その中でもANA一般カードは年会費が低いスタンダードなクレジットカードとなっています。
基本的に年会費が高くなると受けられる特典が増えます。
こちらの特典ですが、飛行機を利用すると恩恵が受けられるものが多く、空港ラウンジの利用や海外旅行保険の内容拡大、飛行機利用時のマイル獲得量増加などが挙げられます。
したがって、普段からあまり飛行機に乗る機会がない場合はANA一般カードをおすすめします。
下記にクレジットカードの比較表を載せておきますので、カード選びの参考にしてみてください。
ANA一般カード | ANAワイドカード | ANAゴールドカード | |
入会・継続マイル | 1,000マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
搭乗ボーナスマイル | 10% | 25% | 25% |
普段のお買い物カード支払い | 200円=1マイル (2倍コースで100円=1マイル) | 200円=1マイル (2倍コースで100円=1マイル) | 100円=1マイル |
ANA航空券の購入 | 100円=1.5マイル | 100円=1.5マイル | 100円=2マイル |
年会費 | 初年度無料 2年目以降2,200円+ (10マイルコースで5,500円…JCB) (2倍コースで6,600円…VISA、マスターカード) | 7,975円+ (10マイルコースで5,500円…JCB) (2倍コースで6,600円…VISA、マスターカード) | 15,400円 |
- 入会・継続マイル…ANAカード入会時と入会してから1年ごとの更新月にボーナスマイルとして獲得できるマイルです。
- 搭乗ボーナスマイル…通常、搭乗区間の基本マイレージ×運賃種別ごとの積算率がマイルに加算されますが、このマイルにさらに上記パーセンテージ分がボーナスマイルとして獲得できます。
- 普段のお買い物…通常のクレジット決済がこれにあたります。2倍コース(JCBの場合10マイルコース)を選択することによってマイル獲得効率が2倍になるので、必ず選択しておきたいコースです。ただし年会費とは別に料金を支払うことになります。
- ANA航空券の購入…ANA航空券をクレジット決済した際に、ボーナスマイルとして上記マイルを獲得できます。
- 年会費…2倍コース(JCBの場合10マイルコース)を選択することによって、年会費+2倍コースの料金がかかってきます。
他にも海外旅行保険の適応金額が異なっていたり、空港ラウンジの利用ができるか等も異なっています。
クレジット国際ブランドによっても能力が異なる
同じクレジットカードであっても国際ブランド(VISA、JCB、マスターカードなど)の違いによって特典や能力が異なることがあります。飛行機をあまり利用しない方にお勧めのANA一般カードも国際ブランドによって特典や能力が異なります。
VISAとマスターカードはほぼ同じ性能をしておりますが、JCBは少し異なっています。
一番の差がみられるのは、普段のお買い物支払いの際に獲得できるポイントが倍になる「2倍コース(VISAマスターカード)・10マイルコース(JCBカード)」の性能差が挙げられます。
名称は異なりますが、100円のお買い物につき1マイル相当のポイントがもらえる点は同じです。ただしこのコースにすると、年会費2,200円に加算してVISA・マスターは6,600円、JCBは5,500円払わなければなりません。さらにある条件を満たせばJCBの5,500円は2年に1回の支払いで良くなるため、1年に1回合計8,800円支払わなければならないVISA・マスターと比較してもかなりコストが抑えられます。
また、JCBの場合は条件次第でANAマイルを最長5年間保持し続けることができる反面、VISA・マスターカードの場合は最長4年間となっております。
これはANAマイルを航空券と交換する際に、長距離路線やビジネス、ファーストクラスの航空券のように大量のANAマイルが必要になってくる場合に、1年分多く貯めることのできるJCBカードはとても有利です。
上記の内容ではJCBカードの方がメリットが多く感じてしまいますが、海外旅行先でJCBカードが利用できる国はあまり多くありません。反対にVISA・マスターカードは世界中どこの国でもクレジットカードが利用できるので、海外旅行でANAカード決済をしたい方はVISA・マスターカードを選択すべきでしょう。
海外旅行に行かない方や、海外では別のクレジットカードを利用する方の場合はJCBカードでも問題ありません。
詳細に関しましてはANA一般カードJCBとVISA・マスターカードはどちらがお得か徹底検証に記載しておりますので、国際ブランドで迷われている場合はご覧ください。
スマホアプリ「ANAポケット」を利用する
ANAポケットとはANAX株式会社により2021年12月から提供開始されたアプリです。
徒歩・自転車・自動車・電車・モノレール・新幹線・飛行機など様々な移動手段を使い、その移動距離によってポイントがたまるアプリとなっています。
たまったポイントは様々なギフト券や特典と交換でき、ANAマイレージクラブをアカウント連携することによってANAマイルも交換できます。
ANAポケットには無料プラン(Pocketメンバー)と有料プラン(Pocket Proメンバー)が存在し、無料プランは月額利用料金が無料なのが最大の長所です。有料プランは月額550円がかかってきますが、獲得できるANAマイルが多いのが特徴となっています。
無料プラン(Pocketメンバー) | 有料プラン(Pocket Proメンバー) | |
月額利用料金 | 0円 | 550円 |
ANAマイル獲得量 | 1ヵ月200~400マイル | 1ヵ月1,000~1,500マイル |
マイルを貯めることが目的であれば、有料プランでザクザク貯めていくのがおススメです。
マイルが貯まる!Pocket Proメンバーとは?
Pocket Proメンバーとは月額課金制(550円税込)かつANAマイレージクラブの連携をおこなう事によって加入する事ができます。
Pocket Proメンバーに加入する事によって、すべての機能が解放されます。
特筆すべきは何といってもANAマイル獲得の効率の良さでしょう。無料プランのPocketメンバーと比較して約4倍の効率の良さでマイルを貯めることができます。
またPocket Proメンバーの場合、1ヶ月以上継続してメンバー利用していると、毎月5000ポイントのボーナスポイントが自動で貯まります。
明らかにANAマイルが貯まるスピードが違いますので、ANAマイルを貯める目的であればPocket Proメンバーを選ばない手はありません。
ご注意していただきたいのはANAポケットで溜まっていくポイントはANAマイルではありません。アプリをダウンロードしたスマートフォンをポケットに入れ一日を過ごします。そうすることで様々な条件をクリアしていき、ANAポケット内のポイントを貯めることができます。
この貯まったポイントを「Proマイルガチャ」で使用することにより、ANAマイルを獲得できます。
私の場合はPocket Proメンバーを利用し、毎月1,200~1,500ほどANAマイルを獲得しております。ガチャの運が良い月は、ANAマイルを2,000ポイント以上獲得した月もあります。
ANAポケットの詳細はANAポケットは本当にマイルが貯まるのか?徹底検証で解説しております。
スマホアプリ「ANAグランホエール」を利用する
ANAグランホエールとはリアルとバーチャルを繋いだ今までに無い旅行体験ができるアプリです。「V-TRIP」=バーチャル旅行空間と「Skyモール」=ショッピング空間で構成されており、「V-TRIP」で世界中の観光地のバーチャル旅行を楽しみながらコインを集め、「Skyモール」で様々なアイテム交換や実際のショッピングまで楽しむことができるアプリです。
アプリ内アイテムの「グランチップ」を集めることで、アプリと連携済みのANAマイレージクラブのANAマイルに交換することができます。
ANAグランホエールには3種類のコインが流通しております。種類が多くて混乱しそうですが、ANAマイルに交換できるコインは「グランチップ」のみです。つまりグランチップを集める行動だけおこなえば、効率的にANAマイルを獲得することができます。
なんとグランチップ獲得のみに焦点を置いた場合、一日の作業時間は約3分!毎日3分の作業をおこなうだけで、1ヵ月で200~400マイルものポイントを獲得することができます!
これはANAポケットの無料プランと比較しても、1ヵ月で獲得できるANAマイルはほぼ変わらないのに対し、労力は圧倒的にANAグランホエールの方が楽になっています。
ANAポケットの無料プランをするくらいならANAグランホエールをおススメします!理想はANAポケットの有料プランとANAグランホエールを両方をこなすのがベストです。
獲得したグランチップをANAマイルガチャで使用することによって1回のガチャにつき1~100マイルを獲得することができます。
もちろんこちらのアプリはANAマイルを獲得するだけではなく、バーチャル旅行を楽しんだり、オンラインでお買い物ができたりと、様々なニーズに対応しているのでぜひ一度遊んでみてください。
ANAグランホエールの詳細はスマホアプリ「ANAグランホエール」はANAマイルが貯まるのか?徹底検証で解説しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は陸マイラー向けのコツコツ貯まるANAマイルについて3つの方法をまとめました。
他にも様々な方法でマイルを貯めることができますが、中には複数のクレジットカードを発行しなければならなかったりするため、少々ハードルの高い方法もあります。日ごろから誰でもできる難易度の低い方法に焦点を絞りまとめてみました。
上記方法ならANAカード1枚の発行とスマホだけで貯めることが可能なので、これからANAマイルを貯めていこうと考えている方はぜひ実践してみてください!
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