日本人に人気の渡航先である台北。そして台北から日帰り旅行が可能な九份は、台北観光で必ず訪れたい観光地の一つです。
九份とは台北市内から約35km離れた場所にあり、千と千尋の神隠しや悲情城市のモデルとなったことから一年中観光客の絶えない人気スポットとなっています。
この記事では台北から九份までのアクセス方法を解説致します。特に今回おすすめのアクセス方法である1062バスを中心に画像付きで詳細を解説していきます。
台北から九份までのアクセス方法
台北市内から九份までのアクセス方法は、バス、MRT(電車)、オプショナルツアーを利用のいづれかになります。
| 交通手段 | 所要時間 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|---|
| バス(1062番または965番) | 1時間~1時間30分 | 101元(1062番)、85元(965番) | 乗り換えなしで到着するので楽。交通状況により所要時間が異なる |
| MRT+バスorタクシー | 1時間30分~2時間 | 乗り換え方法により異なる | MRT瑞芳駅からバスまたはタクシーに乗り換えが必要 |
| オプショナルツアー | ツアーにより異なる | ツアーにより異なる | 九份往復のみのツアーから日本語ガイド付きのツアーまで豊富な選択肢あり |
MRT(電車)
台北各地を走る電車を利用したアクセス方法です。しかしMRTは九份まで路線が無いので、新北市の「瑞芳駅」下車後、バスまたはタクシーに乗り換えて九份まで向かいます。台北駅から瑞芳駅までは約1時間15分、瑞芳駅から路線バスで約20~30分の旅路です。

瑞芳駅までの道のりは、たいへんのどかで車窓の風景を楽しみながら旅をしたい方におススメです。瑞芳駅周辺もローカル台湾を感じられるので、九份に行く道中に散策することができます。また、瑞芳駅から平溪線に乗り換えることによって、ランタンで有名な十分を訪れることができます。
しかし瑞芳駅から乗り換えなければならない点と、トータル所要時間が長くなることがデメリットとなります。また、繁忙期になると乗り換えのバス亭に観光客が大勢待っており、バスに乗りきらない可能性があります。

電車旅が好きな方、瑞芳駅周辺で散策したい方、十分に立ち寄りたい方におすすめです。
バス
1062番バスと965番バスを利用するルートがあります。1062番バスはMRT忠孝復興駅から乗車、965番バスはMRT西門駅、MRT北門駅から乗車が可能です。
1062番バスが発着する忠孝復興駅バス停は、始発バスなので必ず座席に座れるということがメリットです。九份までの所要時間は965番よりも長い傾向にあります。
一方965番バスは西門駅、北門駅からの発着しており、停車駅が少なく1062番バスより乗車時間が短い傾向にあります。
こちらの記事では1062番のバスを利用したアクセス方法を細かく解説していきます。

乗り換えなしで行きたい方、価格を抑えて九份を訪れたい方におすすめです。
オプショナルツアー
九份のオプショナルツアーは数多くあります。往復のみのハイヤーツアーから、送迎込み九份案内付きツアーまで多彩にあるので、ご自身に合ったツアーが見つかることでしょう。
九份のオプショナルツアー予約をするなら、台北ツアー取り扱いが多いKLOOKが便利です。

送迎から現地案内まで楽に九份を堪能したい方におすすめです。
バス1062番で台北市内から九份までのアクセス方法
まずMRTの忠孝復興駅に向かいます。忠孝復興駅は板南線と文湖線が交わる駅であり、松山空港駅や西門駅から乗り換えなしで到着することができるので、アクセスは良いです。

忠孝復興駅に到着後、まずは2番出口を目指します。出口は1~5番まであり、異なる出口から出るとバス停を見つけるのが困難になります。

こちらが2番出口のエスカレーターです。大きく「SOGO」と書かれているので数字と共に目印となります。因みに地上に出るとSOGOがあります。

エスカレーターを上がって地上に出た際の景色です。厳密にはエスカレーターを上がり、左を向いた景色になります。上記の写真の右にはエスカレーター、正面は大通り、左も大通りとなっており、写真正面方向に進んでいきます。

正面から大通りに出て、右を撮影した画像です。大通りから右に約30秒ほど歩くとバス停が見えてきます。

こちらがバス停なのですが、私が訪れた時は何らかの理由で一時的にクローズとなっていました。道行く台湾人に話を聞くと、通常はここからバスが発着すると言われたので場所は間違いありません。1062番のバスはこちらのバス停が始発となっており、道中必ず座れるというのは大きなメリットです。また、バス停でしばらく停車しているので、行先に不安がある方は運転手にバスの行き先が九份行きなのか非常に尋ねやすいです。

ちなみに万が一バス停が閉鎖されていた場合は、そのまま真っすぐ進んでいくと全家(ファミリーマート)があるので、その近くに屋根付きのバス停があります。臨時のバスはそのバス停から発着します。

私は突然のバス停変更で途方に暮れていたのですが、心配してくれた台北市民がこぞって助けてくれました。(上記画像はその際の写真)
台北の方は本当に親切ですので、もし迷ってしまったら地元民に尋ねるべし!
上記は通常のバス停(基本はこちらから出発します。)
上記は臨時で発着した際のバス停。(基本的にこちらを利用することはほぼ無いでしょう。)
乗車後、しばらくは市内を走るため時間帯によっては渋滞に巻き込まれる可能性があります。市内から出ると高速道路を走っていくので、快適に過ごせると思います。九份までの途中駅である瑞芳駅あたりはローカル感満載の台湾の町が広がり、観光客も多いのでここから九份行きのバスに乗車するため、バスが混雑します。普通に乗車拒否されます。
快適なのはここまでで、徐々に山道に入っていきます。この道がかなり曲がりくねっています。約10~15分ほどの山道ですが、乗り物酔いに弱い方は酔い止めを服用しておいた方が良いでしょう。行きはいくらかましですが、帰りのバスは運転手によってはかなり酔いやすいので注意が必要です。山道の下りなので、スピードを出すわ急にブレーキをかけるわで前後左右の振り回しがかなりきついです。

私はそこそこ酔いやすいタイプなので、酔い止めを飲んで下りのバスに挑みました。薬を飲んでいたので軽減はされたものの、やはり若干酔いました。皆さんも注意してください。
九份が近くになると、街並みが見えてくるのでそろそろ降りるという雰囲気が出てきます。基本的に九份の観光ルート入口のバス停では大半の乗客が下車するので、その波に合わせて下車すると間違いはありません。1、2駅前で下車する観光客もいるのですが、九份のメイン観光エリアに行くのであれば、そこで降りてしまうと少々歩かなければなりません。

九份の主要エリアに向かいたい場合は、上記画像のバス停で下車しましょう。バス進行方向左に「WELCOME九份」、右手にはカラフルな寺院が目印となるので分かりやすいです。

バス停を降りてすぐ近くにトイレの看板があります。階段を下った先にトイレがあるのですが、意外と混雑していないので、こちらで済ましておく方が無難です。この先の九份観光地エリア入口にもトイレはあるのですが、こちらは混雑が激しく時間がかかる可能性が高いです。

バス停から道なりに進むとセブンイレブンの横に九份の観光道(基山街)があります。ここから九份散策が始まります!
九份から台北市内への帰り方
九份から台北市内はMRTが通っていないので、バスまたはツアー送迎を利用するのが基本となります。ここではバスを利用した方法を紹介します。

まずは先ほど紹介した九份の観光道入口(基山街)に向かいます。入口横に公衆トイレ、セブンイレブンがあるので分かりやすいです。セブンイレブンがある通りを歩いていきます。昇り坂が続いています。

歩道は狭く、大型観光バスも走るのでお子様は要注意です。

数分歩くと左前方にバス停が見えてきます。大きな青い看板で「To Taipei」と書かれているので目印にしましょう。また、こちらのバス停にはバスの案内係員が常駐しているので、目的地を伝えれば何番のバスに乗ればいいか教えてくれます。

写真中央の紺色のベストを着たお兄さんに尋ねると教えてくれます。とても親切で、目的地を伝えるとバスの下車駅から目的地までの徒歩ルートまで教えてくれました。
こちらのバス停からは台北市内の他にも行先が複数あり、各番号のバスごとに並ぶ場所が異なります。地面に各行先の並び場所が書いてありますが、わからない場合は聞いた方が確実です。こちらのバス停は多くの観光客が台北市内に戻る際に利用するので、時間帯によっては非常に混雑します。特に午後(夕方から夜にかけて)は人だらけになるので、混雑を避けたい場合は夕方より前にバスに乗ってしまうのも手です。
基本的には行きと同じ「1062番バス」または「965番バス」を利用して台北市内へ向かうことになります。途中「瑞芳駅」で下車してMRTで台北市内へ向かうこともできます。
九份に向かうバスの説明でも書きましたが、九份出発から約10~15分くらい、かなり曲がりくねった山道を走ります。不安な方は酔い止めの薬を事前に飲んでおく方がいいでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。九份へのアクセス方法はいくつかあり、今回は1062番バスにクローズアップして解説いたしました。バスはバス停がどこにあるのか、乗ったバスの行先は本当にあっているのかなど不安な要素が多々あります。この記事を見て少しでも不安を安心に変えられたらうれしいです。
