海外旅行の際に必要なネット回線。現地情報やマップ、アプリなどを利用するために必ず必要となり、もはや海外旅行には無くてはならないツールです。そんなインターネットに繋げる方法5つをメリット、デメリットを比較しながら紹介致します。
海外でインターネットに繋げる方法5選
海外でインターネットに繋げる方法は5つの方法があります。
- ポケットwifiをレンタルする
- 海外SIMカードを購入する
- 海外eSIMを購入する
- データローミングを利用する
- 現地フリーwifiを利用する
各インターネット接続サービス比較表
接続方法 | 金額 | 通信速度 | デバイス荷物 | デバイス同時接続 | セキュリティ | コメント |
ポケットWI-FI | △ | ◎ | △ | ◎ | ◎ | 唯一無二なのは「デバイス同時接続」。 最大5台まで接続可能なルーターが多い |
SIMカード | 〇 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | 低コストが魅力的。 テザリングを使うと他デバイスと同時接続可能 |
eSIM | 〇 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | 低コストが魅力的。 テザリングを使うと他デバイスと同時接続可能 ICチップがないため紛失・破損のリスクがない |
データローミング | × | 〇 | ◎ | △ | ◎ | キャリアのプランによっては高額になることも |
現地フリーWI-FI | ◎ | △ | ◎ | ◎ | × | フリーWI-FIが通っているエリアのみ使用可能 セキュリティ面で不安が残る |
どれも一長一短といった感じです。詳細をみていきましょう。
ポケットwifi
メリット
- 設定が簡単
- デバイスを問わず利用できる(スマートフォン、パソコン、タブレットなど)
- 多彩なプランから自分に合ったプランを選択できる
デメリット
- ポケットwifiが荷物になる
- ポケットwifiの充電切れの可能性がある
- simカード利用より割高になりやすい
ポケットWI-FIのメリット
設定が簡単
ポケットwifiでのインターネット接続はデバイス(スマートフォンなど)とルーターを接続するだけなので、とても簡単にインターネットを利用することができます。基本的には
①ルーターの電源を入れる
②デバイスで該当するインターネット回線を指定する
③パスワードを入力する
上記の手順でインターネット接続が可能となりますが、厳密にいうと無駄なデータ通信を行わないようにする為には下記の作業をしておく事をオススメします。
※iPhoneの場合
- モバイルデータ通信機能をオフ
- iOSアプリの自動ダウンロードをオフ
- iCloudバックアップをオフ
- ソフトウェア、アップデートをオフ
- アプリのバックグラウンド更新をオフ
- 省データモードをオン
特に容量が少ない500MBや1GBプランの場合はインターネット利用により通信制限になる可能性があります。場合によっては高額請求につながる可能性もありますので、無駄なデータ通信はオフにしましょう!帰国後は変更した設定を戻すのをお忘れなく。
デバイスを問わず利用できる(スマートフォン、パソコン、タブレットなど)
ポケットwifiはあらゆるデバイスのインターネット接続が可能なので、ルーター1つでスマートフォン、パソコン、タブレットなどを複数同時に接続可能です。基本的にはどのメーカーも5台までを目安としているようです。家族や友人同士での旅行の際にも役立ちますね。ただしポケットWI-FIから離れると離れたデバイスのインターネット接続が切れてしまいますので要注意です。
一人で複数のデバイスを利用するときは便利ですが、別行動する可能性がある友人との旅行の際には不便になるでしょう。そんな時は次項で説明するSIMカードまたはeSIMをお勧めします。
多彩なプランから自分に合ったプランを選択できる
多彩な料金プランで自分に合ったプランを選べるのも魅力的です。基本的にはどのメーカーもデータ容量の選択、利用日数、保証の有無、その他追加項目として、モバイルバッテリーや翻訳機、コンセント変換プラグなど多彩なオプションを提案してくれるメーカーもあります。
ポケットWI-FIのデメリット
ポケットwifiが荷物になる
荷物が増えることに関してはポケットwifiをレンタルするので当然のことでしょう。私の経験上、レンタルキットの重さは約300gほどで、専用のケースに入れられている場合が多いです。特に荷物制限があるLCC利用の場合は痛手です。レンタル機器の破損や紛失のリスクもありますので注意が必要になってきます。
ポケットwifiの充電切れの可能性がある
ポケットwifiの電池切れにも注意が必要です。これはレンタルしたポケットwifiによって誤差があるので一概には言えませんが、心配な方はモバイルバッテリーを持って行く方が良いでしょう。私の場合、500MBのポケットwifiをレンタルすることが多いのですが、今のところバッテリー切れになったことはありません。夜、宿泊先で充電すれば翌日1日は大丈夫でした。ただし地図アプリやインターネット検索を中心に使っておりましたので、動画の閲覧やSNS投稿の数次第ではバッテリー容量が足りないケースが出てくるでしょう。
simカード利用より割高になりやすい
金額に関してもsimカードやesimの購入と比較して割高になるケースがほとんどです。どこのメーカーから借りるかにもよりますが、約2倍ほどの金額差があるため長期間の旅行になるほど大きな差が生まれます。メリットとデメリットを理解してどの接続方法が良いか見極める必要があります。
そんなポケットwifiの中でも私がオススメするメーカーを2つ紹介いたします。
おすすめポケットWI-FI【WIFI BOX】
テレコムスクエアより2022年4月にリリースされた新しいポケットwifiです。
こちらの特徴はなんといっても料金の安さにあります。現在世界130ヵ国以上でデータ通信無制限プランが利用可能で,プランは500MB/日、1GB/日、無制限の3種類ありますが、どのプランも業界最安値レベルの価格になっています。
例:WIFI BOXでポケットwifiを1日レンタルした場合の価格表
国・地域名 | 500MB | 1GB | 無制限 |
台湾 | ¥300 | ¥690 | ¥990 |
アメリカ(ハワイ含) | ¥390 | ¥690 | ¥990 |
グアム | ¥690 | ¥1,190 | ¥1,490 |
タイ | ¥390 | ¥690 | ¥990 |
韓国 | ¥390 | ¥690 | ¥990 |
フランス | ¥490 | ¥890 | ¥1,090 |
表を見てわかる通り、従来のWI-FIレンタルサービスの2分の1~3分の1程度の価格でレンタル可能となっております。これは安いですね。
さらに他社の場合はポケットwifiの受け渡し手数料や送料が追加される場合がほとんどですが、WIFI BOXは一切かからず0円で受取が可能となっています。
ポケットWI-FIの受け取り・返却がとても簡単で、WEBで予約後、空港などにあるポケットWI-FIが入っているボックスから本体を抜き取るだけでレンタル可能です。つまり対人カウンターではないため、早朝・深夜便で通常カウンターが開いていないような時間帯でもレンタル可能です。返却はボックスにそのまま差し込むだけでOKなので、とてもシンプルで分かりやすいシステムになっています。※受け取り場所とは異なるボックスでも返却可能です。
こちらのポケットWI-FIはモバイルバッテリーとしての機能も持っていて、スマホなどの充電に対応した3タイプ(MicroUSB・Lightning・USBtype-C)のケーブルを内蔵しています。このことからモバイルバッテリーとしての機能を持っていて、ケーブルが内蔵のため荷物になるポーチや充電器は付属しないため,荷物の量も減って一石二鳥なポケットWI-FIです!
おすすめポケットWI-FI【GLOBAL WIFI】
グローバルWI-FIは、海外用WIFIレンタル利用者数7年連続1位を獲得している安心のポケットWI-FIです。世界200以上の国と地域に対応しており、容量無制限プランも91ヶ国で利用可能です。
プランも充実しており、データ容量300MB/日、600MB/日、1.1GB/日、無制限に加え、データ速度3G、4G、5Gまで選択可能となっております。※地域によっては選択できないプランもあります。
また、渡航中にデータ容量がなくなってしまっても、簡単な手続きで容量の追加ができてしまうため、渡航中の急な容量不足にも安心できます。
ポケットWI-FI受け取り方法も豊富にあり、空港カウンター受け取り(19箇所の主要空港)を始め、カウンター営業時間外の場合には受け取り専用ロッカーでの無人受け取り、自宅配送、さらには行き先がハワイと韓国の場合には現地受け取りも可能となっています。
追加オプションが豊富にあり、変換プラグやモバイルバッテリー、翻訳機、360°カメラ、iPad、2ポートUSBカーチャージャー、イヤホン、USB×4ポートACアダプターなど旅行に役立つ機器を1日からレンタル可能となっています。
現地でインターネットに繋がらないなど、万が一の困りごとも24時間お問い合わせが可能です。
手厚いホットラインや追加オプションなど、海外初心者の方に頼りになるポケットWI-FIですので、初めてポケットWI-FIをレンタルする予定の方にオススメしたい商品です。
SIMカード・eSIM
メリット
- 購入金額が安い
- ルーター持ち運びが不要
- 多彩なプランから自分に合ったプランを選択できる
デメリット
- 海外SIMを入れたスマートフォンしか対応しない
- SIMカードの紛失・破損のリスクがある※esimにはSIMカードがないためデメリットなし
- eSIM非対応のスマートフォンがある
- 初期設定がポケットWI-FIと比較して複雑なケースが多い
SIMカードとは渡航先のスマートフォン回線を利用する為に必要になる、スマートフォンに挿入されているICチップのことです。多くはスマートフォンのサイドにICチップを挿入する入口があります。現在使用しているスマートフォンには既にSIMカードが入っており、それを渡航先に対応しているSIMカードに交換することで、現地のモバイル回線を使用して通話やインターネット通信が使えるようになります。
一方eSIMは現地のモバイル回線を使用して通信を行う方法はSIMカードと変わりません。お使いのスマートフォンにeSIMをインストールして利用することになります。これによりSIMカードが届くのを待つ時間や紛失・破損のリスクを防ぐことができ、現在ではSIMカードよりも主流となっています。オンライン上で開通手続きができ、インストール後すぐにインターネット接続が可能になりますので、渡航先でフリーWI-FIに接続さえできればeSIM購入可能で即日利用可能できるのが強みです。
SIMカードよりもリスク面で勝っており、現在ではeSIMが主流となっております。各社から様々な商品が販売されています。
SIMカード・eSIMのメリット
購入金額が安い
まず金額についてですが、様々なインターネット接続手段の中でも格安で利用することができます。因みにSIMカードとeSIMの価格差はあまりありません。
下記の表は「world eSIM」が提供している韓国eSIMのプランです。
プラン | 価格 |
500MB/日 3日間利用プラン | ¥814 |
1GB/日 3日間利用プラン | ¥1,554 |
無制限 3日間利用プラン | ¥2,960 |
無制限 5日間利用プラン | ¥3,478 |
無制限 10日間利用プラン | ¥4,662 |
無制限 30日間利用プラン | ¥9,102 |
ご覧の通りポケットWI-FIと比較してかなり安いのがわかると思います。ポケットWI-FIの中でもひときわ料金が安い「WIFI BOX」でも、韓国500MBプランで1日¥390なので、3日間利用すると¥1,170かかります。また、eSIMの特徴としてプラン日数が多くなるほど1日単位の料金がお得になります。例えば韓国の無制限3日間プランは¥2,960なので1日¥986円ですが、無制限10日間プランだと¥4,662なので1日¥466となり半額以下で利用できるわけです。
ルーター持ち運びが不要
ポケットWI-FIのようにルーターを持ち運びしなくてもよいので荷物が減り、紛失や破損のリスクを無くせるためストレスなく海外旅行を楽しむことができます。
多彩なプランから自分に合ったプランを選択できる
プランに関しても各社様々なプランを用意しておりますので、ご自身にあったプランがきっと見つかることでしょう。韓国の場合は2泊3日のパッケージツアーが多いため、上記のプラン内容で十分カバーできています。「world eSIM」の場合、各国で設定されている日数が異なっており、旅行会社が販売しているパッケージツアーの日数またはプラス1日程度のeSIMが販売されています。
例をあげると、韓国eSIMは3日、5日、10日、30日/タイは1日、7日、8日、10日、15日/イギリスは3日、5日、7日、10日、15日、30日プランで販売されており、パッケージツアーの期間に合わせたeSIMが売られています。
SIMカード・eSIMのデメリット
海外SIMを入れたスマートフォンしか対応しない
ポケットWI-FIは1台あれば複数のデバイスをインターネット接続できますが、こちらはSIMカードを挿入またはeSIMをインストールしたデバイスしかインターネットに接続できません。
これによりグループ旅行でスマートフォンを複数繋げる時や、パソコン、タブレットなど一度に複数繋げることが不可能になり、端末分のSUMカードを購入するとかえって金額が高くなってしまいます。※プランによってはテザリング機能で同時に複数台のインターネット利用が可能です。
SIMカードの破損や紛失の可能性がある
※eSIMに関してはスマートフォンにインストールして利用するので、SIMカードが存在せず破損や紛失のリスクがありません。
SIMカードは指の上に乗るほど小さく軽いものであり、さらには空港など落ち着かない環境での作業の場合が多いため紛失の可能性が出てきます。そして海外SIMカードをスマートフォンに挿入する際に、日本で使っているSIMカードを取り出し、旅行中保管をしなくてはなりません。そして日本に帰国した際にまた海外SIMを取り出して日本のSIMカードに取り換える…なかなか大変な作業です。その点eSIMはこの作業が一切必要ありませんので、お使いのスマートフォンがeSIMに対応している場合は迷わずeSIMを選びましょう。
eSIMに対応していないスマートフォンがある
最近のスマートフォンはほぼeSIM対応しております(Pixel4以降のスマートフォン/iPhoneXR・XSシリーズ以降のスマートフォン※SEシリーズ含む)が、記入しましたスマートフォンより以前のシリーズは非対応です。
eSIMを検討されている方はご自身のスマートフォンがeSIM対応しているのかを確認する必要があります。
eSIM対応スマートフォン確認方法
iOSの場合
- 「設定」をタップする
- 「モバイル通信」をタップする
- SIM欄に「eSIMを追加」または「モバイル通信プランを追加」の項目があればeSIM対応しています。
Androidの場合
- 「設定」をタップする
- 「ネットワークとインターネット」をタップする
- SIM欄に「ネットワークを追加」があればeSIM対応しています。
eSIMが対応しているのを確認したら、お持ちのスマートフォンにSIMロックがかかっていないかを確認しなければなりません。SIMロックとはスマートフォンを購入したキャリア(au,ドコモ、ソフトバンクなど)以外のキャリアのSIMカードを挿入すると、ロックがかかり通話やインターネットが利用できない状態になることです。これは海外SIMや海外eSIMでも同様に利用できないので、ロック解除を行わなければなりません。
ただしSIMロックは2021年10月1日以降販売されているスマートフォンにはかかっておらず、すべてSIMフリーで販売されています。
SIMフリーの確認方法は下記に記載いたします。
iOSの場合
- 「設定」をタップする
- 「一般」をタップする
- 「情報」をタップする
- 下にスクロールしていくとSIMロックの項目が出てくるので、こちらに「SIMロックなし」を書いてあればSIMフリーになっています。
Androidの場合
Androidは端末によって確認できないものもあります。確認できない場合は直接店舗に問い合わせするのをおすすめいたします。
- 設定画面から「デバイス情報/端末情報」をタップする。
- 「SIMのステータス」を開く。
- SIMロックステータスが「許可されています」と書いてあればSIMフリーになっています。
ご自身で確認が取れない場合は店舗に問い合わせれば対応してくれます。万が一SIMロックがかかっていた場合も店舗でロック解除してくれます。
初期設定がポケットWI-FIと比較して複雑なケースが多い
とはいいますが、購入したeSIMのガイダンスに従っていけば迷うことは少ないでしょう。スムーズにいくと5分ほどで設定できるようになります。
とはいえポケットWI-FIと比べた場合やはり多くの手順を踏まなければならず、初めてeSIMを利用する方は、本当に現地でインターネット接続できるか不安になると思います。
下記に実際に私が初めてeSIMを購入した際に利用した「world eSIM」なら、設定が簡単でしっかりと接続方法が説明されています。当時は現地に到着してから本当にインターネットにつながるか不安がありましたが、あっけないほどスムーズに接続することができました。
おすすめeSIM「world eSIM」
ポケットWI-FIでも紹介いたしました「GLOBAL WIFI」と同じ大手会社が提供しており、世界180か国に対応しているeSIMです。
特徴は連動するアプリをケータイにインストールすることで、購入したeSIMの詳細やギガ使用料を確認できたり、eSIMをアクティベートするために本来やらなければならない手順(QRコードを発行し、印刷などしてから読み取る手順)をなしで進めることができるので、インターネット接続まで簡単に進めることができます。
eSIMの設定方法も詳しく説明されておりますので、手順通りにおこなえば数分で設定が完了となります。
プランも豊富で180か国でインターネットに接続することができ、容量も500MBから無制限まで幅広く選ぶことができます。eSIM利用日数は各国で設定されている日数が異なっており、旅行会社が販売しているパッケージツアーの日数またはプラス1日程度のeSIMが販売されています。
例をあげると、韓国eSIMは3日、5日、10日、30日/タイは1日、7日、8日、10日、15日/イギリスは3日、5日、7日、10日、15日、30日で販売されており、パッケージツアーの期間に合わせたeSIMが売られています。
サポートも充実しており、設定方法がわからなかったり、万が一現地でインターネットに繋がらないことがあった際にはお問い合わせフォームにて相談ができます。
eSIMが初めての方でも丁寧な設定方法ガイドと、多彩なプラン、問い合わせフォームなど充実していますので、敷居が低く利用しやすいでしょう。
アプリのダウンロードはこちら
データローミング
メリット
- スマホ1つでインターネット接続ができる
- 設定がとても簡単
デメリット
- 請求が高額になることもある
データローミングとは渡航先のネットワーク回線を利用してデータ通信を行うことです。現地のネットワーク回線を利用する点はSIMカード・eSIMと同じです。SIMカードの挿入やeSIMのインストールなど面倒な手続きや設定が不要のため、渡航先でのインターネット接続が簡単で現地に到着してすぐに利用開始できる点が強みです。
データローミングのメリット
スマートホン1つでインターネット接続ができる
データローミングはスマートフォン自体が現地回線とデータ通信するため、スマートフォン以外の荷物はありません。普段日本で利用している感覚で海外でも利用できるのはありがたいですね。
設定がとても簡単
よく引き合いに出されるSIM・eSIMの場合、SIMの購入から始まり、SIMフリーの確認、設定、現地での設定と少々複雑ですが、データローミングの場合は海外ローミングサービスをオンにするだけで、現地インターネットに接続できるので設定がとても簡単です。(使用キャリアによって接続方法は異なります。)
データローミングのデメリット
請求が高額になる可能性がある
海外では一般的にデータローミングは国内で利用しているパケット割が適用されないため、海外の現地回線を利用すると割引が効かず、請求金額が高額になる場合があります。
スマートフォンにはデータローミングのONとOFFが設定できますが、海外でデータローミングを希望しない場合は、OFFにするのをオススメしています。
ONのまま海外に到着すると、設定次第ではデータ通信が発生することもあり、知らぬ間に高額請求が…ということもありえます。インターネット検索やアプリの起動をしていなくても、アプリなどがアップデートなどして意図しないデータ通信を行う可能性があります。
最近では海外渡航者向けに、各キャリアから格安で海外データ通信プランが提供されているので、そちらのプランに加入しておけば高額請求されることもなく安心です。
auは「au海外放題」プラン加入で1日800円からデータ無制限で利用でき、docomoなら「世界そのままギガ」または「世界ギガし放題」プラン加入で1日2,980円でデータ無制限が利用可能、ソフトバンクは「海外パケットし放題」プラン加入で1日2,980円でデータ無制限で利用できます。
ただ、上記プランに加入していても金額はSIMカード・eSIMと比較して高額になるケースが多いです。
設定の簡単さはデータローミングが群を抜いて簡単です。金額と設定の手間をよく考えて自分に合ったインターネット接続方法にしましょう。
現地フリーWI-FI
メリット
- WI-FIスポットがあれば無料でインターネット接続ができる
- 国、地域によっては町中にWI-FIスポットが存在し、インターネット接続が容易にできる
- 簡単に接続できる
デメリット
- セキュリティが低いため個人情報の流出の可能性がある
- インターネット接続が不安定で、通信速度が遅いWI-FIがある
フリーWI-FIとは、だれでもWI-FI接続が可能で自由に利用できるWI-FIアクセスポイントのことです。ショッピングモールや飲食店、カフェ、ホテル、駅、空港、街中などいろいろなエリアにアクセスポイントがあり、複雑な設定なしでインターネット接続が可能となっています。
無料でインターネットに接続でき設定も簡単ですが、セキュリティが貧弱な部分がありますので、あくまで一時的に利用する程度にとどめて、メインでポケットWI-FIや海外SIMでのインターネット接続にしましょう。
フリーWI-FIのメリット
WI-FIスポットがあれば無料でインターネット接続ができる
コスト面で優秀です。他手段で接続を試みるとプランによっては1日1,000円を超えてくる場合もありますので、無料で接続できるのは大きなメリットです。
国、地域によっては街中にWI-FIスポットがある
日本でもずいぶんとフリーWI-FIが普及し始めていますが、海外でもフリーWI-FIは一般的に使われている国が数多くあります。
フリーWI-FIの質はその国々によってかなりの差がありますが、下記の国はフリーWI-FI先進国と言って良いくらいの設備が充実した国になります。※一例になります。
- カナダ
- アメリカ(ハワイ・グアム含む)
- フランス
- イギリス
- 台湾
- ベトナム
※WI-FIスポット、インターネット速度、セキュリティ面で比較的高評価の国をあげています。上記の国々は町を歩けば何かしらWI-FIスポットが存在しており、セキュリティ面も他国と比較すると比較的安心して利用できます。
フリーWI-FIのデメリット
セキュリティが低いため個人情報の流出の可能性がある
個人情報の抜き取りやウイルス感染を目的としたWI-FIスポットがあります。暗号化されていないWI-FIスポットはこういったリスクがいっそう高まりますのでご注意ください。
対策として暗号化されていないフリーWI-FIには接続しないようにしましょう。WI-FIスポットを検索した際に、パスワードロックがかかっていないものには接続してはいけません。
上記でも説明しましたが、フリーWI-FIはあくまで一時的に利用する程度にとどめて、メインでポケットWI-FIや海外SIMでのインターネット接続にしましょう。料金はかかりますが安全性と接続時の快適性をみれば多少のコストは当然のことでしょう。
インターネット接続が不安定で、通信速度が遅いWI-FIがある
フリーWI-FIは基本的に通信速度が遅いです。不特定多数の方が同じWI-FIスポットを使うことになるので、通信速度にムラができ、接続が切れることもしばしば。
同時に多くの人がフリーWI-FIに接続しているので原因の一つなため、カフェや飲食店の場合はピークの時間帯を避けて入店すると、WI-FI利用者が少なくまだ繋がりやすい傾向にあります。ただどれだけ空いていようと基本的にはポケットWI-FIや海外SIMの速度にはかないません。
まとめ
今回は様々な視点からおすすめできる接続方法をご紹介いたしました。
各々海外に滞在する目的は異なると思います。一度に複数のデバイスを利用されるビジネスマンや、家族で固まって行動することが多い方はポケットWI-FIがおススメですし、一人旅を満喫される方ならSIM・eSIMがおススメになります。
目的にあったインターネット接続方法で、より海外をエンジョイしましょう!