【香港】交通カード「オクトパスカード」と「ツーリストデイパス」はどちらが便利か?徹底比較!

一般情報

日本から約4〜5時間で遊びに行く事ができる香港。その近さや食、夜景、文化を体験するために多くの方が訪れる人気の渡航先です。

そんな香港は各交通機関が発達しており、観光地を訪れる際に頻繁に利用することになるでしょう。

バスや地下鉄に乗車する際に、乗車券や運賃を支払う方法もありますが、外国人にとって現地通貨を計算することは容易ではなく、時間もかかります。ついつい紙幣で精算してお財布の中身が小銭でパンパンという経験をされた方もいらっしゃると思います。

そこで香港では交通系カードを販売しており、タッチのみで交通機関に乗車できる「オクトパスカード」と「ツーリストデイパス」が旅行者にとって扱いやすく、旅行をスムーズに進める必須アイテムとなっています。

それではこれらの交通カードはどのように異なっているのか?それぞれの使い勝手やおすすめの交通カードはどちらなのか?比較しながら解説していきます。

各種交通カード比較表

まず初めに2つの交通カードのスペックを比較した表を作成いたしました。

販売価格購入方法利用可能な交通機関有効期限利用方法
オクトパスカード150香港ドル~(内50ドルがデポジット、100ドルがチャージ分)ネット又は現地購入MTR・バス・トラム・ピークトラム・スターフェリー最後にチャージした日から1000日間利用可能改札タッチ式で乗車区間の運賃がチャージ分から差し引かれる
ツーリストデイパス65香港ドルネット又は現地購入MTR・一部バス最初にMTRの改札を利用してから24時間利用可能改札タッチ式で有効期限内であれば何度でも乗車可能(乗り放題)

そもそも2つの大きな違いは、乗り物乗り放題かそうでないかになります。

オクトパスカードはカードにチャージされている金額から利用した交通費分を差し引かれるシステムです。なのでカード残高が0香港ドルになると、オクトパスカードで乗車することができなくなります。

チャージは空港やMTRのチャージ機、コンビニなどで可能です。帰国の際にあまったチャージ分はオクトパスカードを返却する際に返金されます(手数料9香港ドル)ので、カード残高に不安がある方は多めにチャージしておくと良いでしょう。

みーちゃん
みーちゃん

オクトパスカードは日本の交通系ICカード、SuicaやICOCAとほぼ同じ利用手順なので抵抗なく利用できると思います。

一方ツーリストデイパスはMTR(地下鉄)の24時間乗り放題カードです。

利用方法はいたってシンプルで、カードを初めて利用した時刻から24時間乗り放題になります。オクトパスカードのようにチャージをする必要がなく、帰国前にチャージ分の返金手続きを踏む必要もありません。

ただしオクトパスカードは様々な乗り物に対応していますが、ツーリストデイパスはMTRと新界を走る一部バスしか対応していません。香港のほとんどの観光地にはMTRがあれば不自由なく向かうことができますが、香港名物であるトラムやピークトラム、ビクトリアハーバーをフェリーで観光してみたい方は、別途乗車券を購入する必要があります。

それではもう少し詳しく各カードを見ていきましょう。

オクトパスカード

オクトパスカードとは、香港で流通している交通系ICカードです。日本のSuicaやICOCAと似た性能になります。

オクトパスカードはプリペイド式ですので、事前にお金をチャージしておく事で、交通機関をはじめコンビニやスーパーでの商品購入など香港の様々な店舗で利用する事ができます。

メリット

  • 支払い時のお金の計算が不要
  • 財布が小銭だらけにならない
  • 乗り物乗車やお買い物の決済がスムーズ
  • MTR(地下鉄)を割引運賃で乗車できる
  • スーパーやコンビニなどのショッピングにも使える

などがあげられます。

特に香港旅行者にとってありがたいのはお金の計算が不要な点でしょう。

外国人の私達にとって普段使わない硬貨を計算するのは時間もかかる上に、計算ミスが起こる可能性があります。お買い物の場合はお釣りが返ってきますが、トラムなどの交通機関はお釣りが返って来ないので事前の準備が必要になり、計算ミスのリスクがあります。

また、MTR(地下鉄)の乗車時には現金で支払うよりもオクトパスカードで支払う方が安く乗車することができます。

もともと香港は物価のわりに交通料金が安いので大幅に安くなるわけではないですが、運賃の10%ほど割引が適用されます。(乗車区間や利用者の年齢による)乗車回数が多くなる程料金差は大きくなりますのでうれしいポイントです。

オクトパスカードは交通機関を利用する時のみならず、日常の生活用品や食品、お土産などの購入の際にも利用できます。

利用できる店舗は非常に多く、個人経営のお店を除くとかなり高い確率でオクトパスカードでの決済が可能です。クレジットカードでの決済が不安な方は、カードチャージ残高分しかお買い物ができないオクトパスカードを中心にお買い物をすると、お金の使い過ぎを防ぐことができます。

上記の理由からオクトパスカードは旅行者、香港住民ともに必須のアイテムになります。

チャージ残高は専用アプリをインストール

オクトパスカードのチャージ残高を確認するためには2つの方法があります。

  • MTR改札にカードタッチした際に液晶画面に出る残高を確認
  • 専用アプリ「Octopus 」を利用する

MTR改札に映し出されたチャージ残高の確認は、普段MTRを利用しない旅行客にとっては難易度が高めです。人の流れが早い改札で残高確認をする必要があり、止まって確認する時間も無いでしょう。

そこでおすすめなのが、カード残高をスマホで確認できる「Octopus 」というアプリです。

お持ちのスマートフォンに「Octopus 」アプリをインストールするだけで簡単に残高確認ができます。面倒な入力などは無く、アプリを開いたスマートフォンの上にオクトパスカードを置くだけで残高が表示されます。

みーちゃん
みーちゃん

ショッピングで残高が気になる時もアプリで瞬時に残高確認ができる優れものです。

Octopus 八達通
Octopus 八達通
開発元:Octopus Cards
無料
posted withアプリーチ

オクトパスカードのチャージ方法

オクトパスカードは200香港ドルからチャージが可能です。

チャージ可能な場所は香港国際空港、各MTRのカスタマーサービス(客務中心)、コンビニで可能です。コンビニやMTR駅は町中の至る所にあるのですぐに見つける事ができます。

空港やMTR駅には自動チャージ機が備え付けられていますので、手順にしたがっていくとチャージする事ができます。ただし機械操作が中国語や英語になりますので、不安がある方はコンビニでチャージするのが簡単で便利な方法といえます。

コンビニでのチャージ方法は、レジにて店員さんに直接お金とオクトパスカードを渡せばチャージしてくれます。カードを渡す際に「Top up please.(トップアッププリーズ)」と伝えるとスムーズにチャージできるでしょう。

オクトパスカード購入はネット購入が可能

オクトパスカードの購入は大手ツアー取扱い会社のkkdayで購入可能です。インターネットで購入後に電子バウチャーが送られてきますので、香港空港到着後に受け取りカウンター(香港国際空港第1ターミナル到着ロビーA13カウンター)にバウチャーを提示すればオクトパスカードがもらえます。

到着ロビー内に受け取りカウンターがあるため道に迷うことなくたどり着くことができ、バウチャーを提示すればスムーズにオクトパスカードをもらえます。

オクトパスカード購入はこちらから【KKday】

または各MTR(地下鉄)駅のカスタマーセンター(客務中心)がある駅ではオクトパスカードの購入が可能です。

より詳しいオクトパスカードの解説は、下記ページよりご確認いただけます。

香港の移動はオクトパスカードが便利!利用方法、おすすめ購入方法公開

ツーリストデイパス

香港を旅する観光客向けに販売している交通カード(一日乗車券)です。

香港各所を網羅するMTR(地下鉄)とLTR(ライトレール)、港鉄バス(港鐵巴士)が24時間乗り放題となり、各観光地を巡る際に便利な交通系カードとなっています。
※香港エアポートエクスプレスや東鉄線(香港香港島の金鐘駅と新界の羅湖駅、および落馬洲駅を結ぶ香港鉄路)など羅湖駅や落馬洲駅間は対象外

メリット

  • 改札をタッチで通過できるため乗降車がスムーズ
  • 乗車券を購入する必要が無いためお金の計算が不要
  • 24時間乗り放題なので乗車数が多いほどお得に利用できる
  • カード残高を気にしなくてよく、チャージも必要なし

ツーリストデイパスの最大の特徴として、初めにパスを利用した改札を通ってから24時間の間、何度でも利用することができます。つまりこの日はMTRを利用していっぱい名所を観光するぞ!という日に利用すれば、かなり利用価値が高いパスとなります。

香港の観光地は主に香港島の南部、九龍半島の北部に広がっており、この周辺を網羅しているMTRが旅行者のよく利用する交通手段となります。

逆に香港島の中心地から北部(新界)を走るLTRや港鉄バスは観光地は少ない分、ローカル色が強く地元民との距離が近いエリアです。香港を旅慣れている方は訪れることがあるかもしれませんが、香港を初めて旅行される方はほとんど利用しない路線でしょう。

また、MTRの中で一部の路線はパス対象外エリアに指定されています。

東鉄線がそれにあたります。九龍半島を南北に走る路線ですが、正直あまり利用しない路線なので旅行者にとって大きな影響はありません。利用頻度が高い路線「ツェンワンライン・港島(アイランドライン)・ディズニーランドリゾートライン」などは利用できるのでご安心ください。

ただしエアポートラインもパス対象外に指定されている点は要注意です。

日本から香港へ訪れる際、ほとんどの方は香港国際空港に到着するでしょう。ここから香港中心部に向かう際に鉄道を利用される場合は、必ずエアポートラインに乗車することになります。このエアポートラインはツーリストデイパスが利用できませんのでご注意ください!別途乗車券を購入する必要があります。

エアポートラインは市街地まで向かうのに最短でアクセスできる便利な乗り物です。しかし少々割高な点がデメリットです。乗車金額を抑えたい方は空港駅から約15分で到着する「青衣(チンイ)駅」で下車し、「東涌(トンチョン)ライン」に乗り換える際にパスを利用する方法もあります。

ツーリストデイパスもネット購入が可能

オクトパスカード同様、こちらのカードもインターネットで購入が可能です。または香港到着後、エアポートエクスプレス駅のカスタマーセンターで現地購入も可能です。

インターネットで購入する場合は、オクトパスカード購入時と同じく「kkday」で取り扱っています。

インターネットで購入後、下記の受け取り場所でスマートフォンに送られてきたバウチャーを提示すると、カードを受け取ることができます。

ツーリストデイパス受取場所

  • エアポートエクスプレス空港駅(到着ロビーホームにあるカウンター)
  • エアポートエクスプレス駅のカスタマーセンター(青衣駅、九龍駅、香港駅)
MTR(地下鉄)が24時間のり放題!ツーリストデイパス購入はこちら【kkday】

より詳しいツーリストデイパスの解説は、下記ページよりご確認いただけます。

【香港】ツーリストデイパスでお得に香港を旅しよう!購入方法、利用方法解説

各カードはどういう方におススメ?

どちらも香港旅行の際に役立つツール間違いなしですが、結局のところどちらのカードがお得で便利なのか。

結論は香港旅行のスケジュールによるので一概に答えはありません。ですが旅程がある程度決まっている場合はどちらを購入すべきか判断しやすいでしょう。

オクトパスカードをおススメしたい方

  • 香港滞在中、全日程でまんべんなく交通機関を利用する方
  • MTR以外にもトラムやスターフェリーなど様々な交通機関に乗ってみたい方
  • 食事やお土産の購入をオクトパスカードで支払いたい方
  • 香港でどのように行動するか決めていない方

ツーリストデイパスをおススメしたい方

  • 1日で多くのMTRに乗車予定の方
  • 乗り物の種類にこだわらず、MTR(地下鉄)で各地を移動する方
  • チャージが面倒な方

滞在中の予定が未確定であったり、地理がわからない方はオクトパスカードを購入しておくといいでしょう。MTR乗車の際には割引運賃が適用されるのでお得です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。香港旅行の場合、どのような旅行スタイルでもオクトパスカードまたはツーリストデイパスを利用することによって、支払いの手間を省けてお得な価格で乗り物に乗車できるため、どちらかの購入をおススメします。

どちらか迷った場合は、様々な乗り物に乗車できてお買い物にも使えるオクトパスカードを購入しておけば、快適に香港旅を送ることができるでしょう。

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mi-chan

1989年生まれ。京都出身。
関西空港で働いているうちに海外で生活したいと考え、カナダへワーホリ、現地ガイド会社に就職し数年滞在する。
帰国後は添乗員、旅行会社で働きながら海外に携わってきました。
そのノウハウを生かし、ブログにて海外情報発信をしている2児のパパ。

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