2024年11月以降、短期の中国渡航の際にビザの申請が不要になった中国。数ある都市の中でも上海は日本から約2時間半ほどで到着することができ、多くの観光資源がそろっているため、現在注目が高まっている渡航先です。
そして渡航先の悩みの一つとして宿泊先が挙げられます。渡航目的によって需要は様々だと思いますが、多くの旅行者が重要視するポイントはやはり「金額」「宿泊先設備」「立地」の3点ではないでしょうか。
今回は上記のポイントをバランスよく抑える上海屈指のコスパ最強ホテル「上海七重天宾馆:セブンスヘブンホテル」について徹底解説いたします。
解説の前に:中国のホテル事情

中国でホテルに宿泊する際、中国独特の習慣やルールがあります。それらを知らないと最悪の場合、宿泊できない事態に陥る可能性もあるので、最低限の知識は頭に入れておきたいところです。
ここが違う!中国のホテル事情
中国を旅行する外国人観光客にとって特に注意しなければならないポイントです。
星なしの庶民的なホテルや、「経済型ホテル」といわれるチェーン展開されているエコノミーホテルの一部には、外国人の宿泊ができない場合があります。中国では外国人の宿泊に関して条件を設定しており、パスポートのデータを公安当局に提出する義務があります。その提出用のオンライン端末が設置されていないホテルは外国人の宿泊が認められていないため、宿泊できないということになります。
一見、観光地にある設備の整ったホテルでも、外国人の宿泊が不可能な場合があるので要注意です。
さらに厄介なのが、こういった外国人不可のホテルであるにも関わらず、ホテル予約サイトで予約ができてしまうという点。たとえ日本で予約をしていたとしても、当日チェックインをしようとフロントに行くと門前払いを食らうことになります。

立地の良さや設備の豊富さは全く関係ありません。事前に宿泊できるか確認しておくことが大切です。
ではどのようにして外国人の宿泊可能ホテルを見つけるかですが、下記を基準にすればよいと思います。
3ッ星以上のホテルに関しては、ほぼ問題なく提出用オンライン端末を設置しているので、トラブルになることは少ないでしょう。今回ご紹介するセブンスヘブンホテルも3ッ星ホテルであり、外国人宿泊も可能なので安心してご利用できます。
また、ホテルクチコミ欄に外国人の宿泊したクチコミがあれば、以前に外国人が利用したのは確実なので安心です。メールなどお問合わせが可能であれば質問するのも手になります。
上海では2019年7月1日から「上海市生活ゴミ管理条例」が施行され、ゴミの分別が厳格化されるようになりました。それに伴いホテルでも使い捨て歯ブラシなどのアメニティ配布の制限が開始されました。対応はホテルによって様々ですが、アメニティを全て廃止しているホテルもあるため、事前に確認しておくか念のため必要なものは持参していった方が安心です。
外国人の宿泊の際は、パスポートの提示が必須となります。これはパスポート情報をデータを公安当局に提出する義務がホテルにはあるため。
パスポートの提示はホテルだけではなく、観光ツアー参加や施設入場券購入時など、中国国内で行動する際にあらゆる場所で提示を求められるので、常に携帯しておくことをお勧めします。
上海七重天宾馆:セブンスヘブンホテル解説

人民広場から徒歩圏内にあるセブンスヘブンホテルは、観光やショッピングなどどこに行くにも便利な立地にあります。
建物は大きく、ホテル以外にも複数のテナントが入っている複合施設です。ホテル入り口は画像中心にある巨大なオブジェの後側にあります。入り口すぐ右手にホテルフロントに続くエレベーターがあります。
ホテルの外見はお世辞にも綺麗とはいえませんが、これは中華圏独特のあまり外見を気にしない文化がゆえの見た目でしょう。一般的に中国のホテルは高級ホテルこそ外見も豪華で綺麗ですが、中級以下のホテルに関しては見た目はあまり期待しない方がいいでしょう。

7階にはホテルフロントがあり、そこでチェックインをします。チェックインの際にパスポートが必要になりますので準備しておきましょう。パスポートはすぐに返却してもらえます。
ちなみにこちらのホテルスタッフは英語が堪能でした。両替はフロントではできず、ホテル近くの銀行をすすめられました。
お部屋の鍵を渡されたら再びエレベーターへ。客室は8階~18階にあるのでフロントより上階になります。

ちなみにフロント横には「老上海」という名前のレストランがあり、中国料理を中心とした食事を楽しむことができます。こちらでご飯ももちろんありですが、ホテルから一歩出るといくらでもレストランはありますので、無理にこちらで食べる必要はないでしょう。

今回予約したお部屋はスタンダードルーム。一般的なグレードになります。お部屋に入ると通路があり、奥にセミダブルほどの大きさのベッドが設置されています。お部屋は1ルーム、広さは8畳ほどでしょうか。宿泊するだけなら十分すぎる広さです。
お隣の音は、今回宿泊した際には聞こえませんでした。ただ高級ホテルではないため、完璧な防音ではありません。同じフロアの扉の閉まる音は響いてきました。極端に壁が薄いわけではなさそうなので、節度を持っている方々が宿泊するのであればさほど気にはならないでしょう。

お部屋にはテレビ、ミニバー、ペットボトル飲料水、無料WIFIが設置されており、快適なホテルライフを過ごすことができます。ただ一点気になることは、テレビの画質が悪かったこと。すべてのお部屋のテレビが悪いわけではないと思うのですが、私が宿泊したお部屋に関してはテレビが古くて画面が少々くすんでいました。
あとご注意いただきたいのは、お部屋に設置されている無料WIFIを利用する場合、中国の情報統制(金盾:グレートファイアーウォール)により、google関係やYahoo関係、LineなどのSNS、Youtubeなど多くの機能が制限され利用できません。上記を利用したい場合は中国の金盾の影響を受けないインターネット接続方法を、事前に日本で準備しておく必要があります。
金盾の影響を受けないインターネット接続方法については下記記事にて解説しています。

窓からの風景です。今回の宿泊した部屋は14階だったので、かなりの高さがあります。浦東や外灘に面してはいないので、美しい夜景を見れるわけではありません。


コンセントの差し込み口はお部屋に2箇所あります。そのうち一つはベッドのそばにありますが、枕元から少し距離があるので、少し長めの充電コードを用意しておくと良いです。

1.5mほどの充電コードがあれば、ベッドで横になりながら利用する事ができますよ!
また、差し込み口はグローバルタイプに対応しているので、さまざまなプラグが利用できます。日本の電源プラグはAタイプであり、こちらも変換プラグを使用せずに利用できます。
ただしご注意いただきたいのが、中国の電圧は220Vということ。日本の電圧は100Vなのでそのまま使用すると故障の原因になります。あらかじめ変圧器を準備しておくか、海外の電圧に対応している電化製品を利用しましょう。
日本から持ち込んだ電化製品の利用方法については下記記事にて解説しています。

シャワールームとトイレは同じ部屋に設置されていますが、扉で区切られているため床が濡れる心配はありません。水温、水圧共に問題なしでした。シャンプー、ボディーソープが用意されています。

トイレは清潔感があり綺麗でした。トイレットペーパーはそのままトイレに流す事ができます。(中国では詰まり防止のため、トイレットペーパーをゴミ箱に捨てる施設も多くあります。)マイナス点はトイレットペーパーの位置です。後方に設置されているため、これでは身体を捻ってトイレットペーパーを取らなくてはならなくなり、非常に不便でした。

シャワー室の向かいには洗面台があります。こちらも清掃が行き届いており、清潔でした。

洗面台の横にあるボックスにはアメニティーキットが入っています。内容は歯ブラシ、くし、シャンプー、リンス、ボディーソープ、バスジェル、シャワーキャップ。
上海では2019年7月1日から「上海市生活ゴミ管理条例」が施行され、アメニティーを簡素化しているホテルもある中、こちらのホテルはひと通り揃っていました。

スリッパも袋に入っており清潔感があります。
そのほかにはホテル入り口に自動販売機がありなにかと便利です。
セブンスヘブンホテルの詳細まとめ
ではこちらのホテル価格はいくらなのか。私が宿泊したのが2025年5月15日であり、時期によって価格は変動いたしますが、素泊まりスタンダードクラスで340元。日本円にして約6,800円ほどでした。
上海の立地抜群のエリアでシングルルーム利用の場合、正直この価格は破格と思います。皆さんも上海を訪れる際は是非セブンスヘブンホテルを検討してみてください!
セブンスヘブンホテルの予約は大手ホテル予約サイト「agoda」がおすすめです。正規料金よりも割引された価格を提案してくれるので、私もホテル予約の際は利用しています。
セブンスヘブンホテルの宿泊予約はこちら【agoda】
セブンスヘブンホテル周辺の施設
ホテルから徒歩圏内にあるランドマークとして代表的な場所を紹介していきます。

上海最大の繁華街です。ホテルからは徒歩2分ほどで到着します。食事、ショッピングはここで楽しめます。銀行も至る所にあるので、人民元が必要ならば銀行で両替するのがベストです。その際にはパスポートが必要になるので準備していきましょう。
外灘から人民広場までを南京東路、人民広場から西を南京西路と呼び、南京東路の一部は歩行者天国となっています(上記画像)。
南京東路を観光しながら東へ約20分歩いていくと、外灘(バンド)にたどり着きます。そこはイギリスによって強引に結ばれた南京条約により、外国の租界地が設定されたエリアで、欧風建築が数多く残る美しいエリアになっています。


まるで西洋の町に迷い込んだような美しい街並みが川沿いにずらりと並びます。
また、黄浦江の対岸には、浦東(プドン)があり、一度は見たことがあるであろう上海を代表する高層ビルの風景を楽しむことができます。

浦東エリアは南京条約後に諸外国が上海に入ってきたことがきっかけで大きく発展しました。今では超高層ビルが立ち並ぶオフィス街となっています。
外灘、浦東共に上海を代表する観光地であり、日中と夜では全く異なる風景を楽しむことができるので、ぜひ2度訪ねてみてほしいエリアです。
ホテルから西へ約1キロほど歩いたところにあります。最寄り駅は人民広場駅。広大な面積を誇る広場には、上海博物館や芸術館、展示館などさまざな施設があります。特に上海博物館は、紀元前のはるか昔から20世紀初頭にいたるまでの貴重な文化財が展示されています。名品の宝庫となっているので、興味のある方はぜひ足を運んでいただきたい施設です。
また、セブンスヘブンホテルは上海中心部にあるホテルなので、人民広場駅から地下鉄を利用することによって多くの観光地へ向かうことができるのも高評価です。豫園、田子坊、新天地、東方明珠塔へは地下鉄を利用することで、30分とかからず目的地にたどり着くことができます。
どんな人に向くホテルなのか?
魅力が詰まったセブンスヘブンホテルですが、どのような方に向いているのかまとめました。
上記に該当する方にはぴったりのホテルです!
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まとめ:セブンスヘブンホテルはコスパ最強ホテルである
いかがでしょうか。3ッ星ホテルで立地抜群の条件の下、この価格で宿泊できるホテルは正直なかなかありません。人気が高いホテルのようで、アゴダのサイトでも満室になっている日も多くあります。
コスパ抜群のセブンスヘブンホテルを宿泊候補でぜひ検討してみてください!
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