2024年11月以降、短期の中国渡航の際にビザの申請が不要になった中国。数ある都市の中でも上海は日本から約2時間半ほどで到着することができ、多くの観光資源がそろっているため、現在注目が高まっている渡航先です。
そんな観光地を巡る際に、観光客にとって必須となるのが公共交通機関。上海では観光地を移動する手段として地下鉄やバス、タクシーなどが挙げられます。
このページでは、多くの観光客が利用する地下鉄のチケット購入方法や乗り方などを解説していきます。
上海の地下鉄とは?
「軌道交通」とも呼ばれている上海市を走る地下鉄です。地下鉄と呼んでいますが、地下を走っているのは上海中心部であり、少し離れると地上を走ります。
上海市区中心部では地下鉄網が発達しているため、ほとんどの観光地には地下鉄を乗り継ぐことで訪れることができます。また、上海の地下鉄乗車賃は非常に安いため、タクシーで移動するよりもお得に移動することができます。
上海の地下鉄路線数は19路線と世界的に見ても多く、利用するのに躊躇しそうな数ですが、日本人にとって中国語はある程度理解できる部分があり、看板や掲示板の指示もぼんやりと理解できます。また、後ほど紹介するスマホアプリ「百度地図」を利用すると、目的地までの乗り換え案内を詳しく説明してくれるので、利用はそれほど難しくありません。
地下鉄の乗車方法
基本的な流れは日本と同じですが、細かな部分が異なってきます。乗車方法は下記の流れです。
上海地下鉄の乗車方法
- 地下鉄入口を探す
- チケット券売機で乗車カードを購入する
- 手荷物検査、セキュリティーチェックを受ける
- 改札に乗車カードをタッチする
- 地下鉄に乗る
- 出口改札機に乗車カードを挿入し、改札を出る
それぞれ詳しく解説していきます。
①地下鉄入口を探す

画像の右上にある英語の「M」に似たロゴが地下鉄のマークです。このマークは地下鉄入口やその周辺にあるので、駅の近くに来たらこちらのロゴを探しましょう。
上記画像は17番線の朱家角駅です。上海中心部にある地下鉄駅の多くは駅が地下に存在するため、エスカレーターで地下へ下っていくのですが、17番線などの上海郊外に向かう地下鉄は駅が地上にあるため、上りエスカレーターを利用します。
②チケット券売機で乗車カードを購入する

駅の構内を進んでいくと券売機が並んでいます。こちらで乗車券を購入するのですが、購入の際に現金が使えない可能性が非常に高いことに注意してください。券売機には現金を入れる硬貨用の穴が備え付けられている券売機もあります。しかしそれらのほとんどが硬貨に対応していないため、現金での購入ができません!
券売機での購入の際は、キャッシュレス決済アプリの「支付宝(アリペイ)」または「微信支付(ウィチャットペイ)」で決済をするのが主流となります。
アリペイやウィチャットペイは、日本でいうところのPayPayのようなアプリです。お持ちのスマートフォンにアプリをダウンロードすることにより、スマートフォンで決済が可能になります。
中国は日本以上のキャッシュレス大国です。特に上海や北京などの大都市ではキャッシュレス化が進んでおり、地下鉄をはじめ飲食店やデパート、カフェ、個人店、自動販売機まで現金が利用できない可能性があります。
上海旅行を検討している方は、アリペイまたはウィチャットペイのダウンロードをすることで、旅行をスムーズで快適に過ごすことができます。
【中国】アリペイの設定や利用方法、使用感を上海を訪れ調査!徹底解説!
どうしても現金で乗車券を購入したい場合は、駅構内にある「客務中心」にて乗車券を購入することも可能です。客務中心とはカスタマーセンターの事です。ただし、客務中心に駅員がいない場合もありますし、なんとお釣りが無いといわれる場合もあります!(キャッシュレス化が進み、現金をストックしているところが少ないため。)
上記の事からも、中国旅行の際にはキャッシュレス決済アプリをダウンロードしていきましょう。
券売機の操作方法

券売機の画面には上海の路線図が載っております。画面タッチで反応するので、まずは目的の駅をタップするために、画面下の「~号線」の欄をタッチします。

因みに画面右上の「English」とタッチすると、表示が英語になります。ただし、駅名も英語表記となり目的駅を見つけるのが難しくなるため、中国語表記をおすすめします。

こちらが画面下の「~号線」の欄です。こちらから目的駅がある号線をタッチしてください。駅の中には複数の号線をまたがっている駅もありますが、そういった駅はどちらの号線をタッチしても出てきます。
目的駅の号線を調べるためには、スマホアプリの「百度地図」を利用するのがおすすめです。
百度地図とはグーグルマップの中国版といったところです。中国では情報統制のため、グーグルマップが利用できません。中国の情報統制に対応したeSIMなどを利用することによって、グーグルマップを利用することができるようになりますが、正直精度はあまり良くありません。
百度地図の操作感はグーグルマップと似ているので、なれてしまえば問題なく利用できると思います。
百度地図でルート検索することによって、目的地まで様々な交通機関を利用したルートを提案してくれます。地下鉄に関しては何番線のどこ行きかが記載されているので、アプリを利用することによって目的駅が何番線にあるのかを知ることができます。
下記ページに百度地図の操作方法を含む、中国旅行で役立つアプリ一覧を掲載しています。
中国の情報統制を回避できるeSIMはこちら

上記の画像は2号線をタッチした際に出てくる画面です。2号線で走るすべての駅名が記載されています。こちらから目的駅をタッチします。

上記の画面に移ります。画面中央に目的地、乗車金額、乗車券の枚数、利用できる紙幣やコインが書かれています。先ほどもお話しましたが、上海の地下鉄では現金を利用できるチケット券売機が非常に少ないので注意してください。たとえ紙幣やコイン投入口がある券売機でも対応していない場合がありますので、アリペイやウィチャットペイでの支払いをおすすめします。
乗車券を複数購入したい場合は、画面右の1~9まで書かれているボタンの中で、希望購入数をタッチしてください。
購入内容がよろしければ、画面右のアリペイやウィチャットペイのロゴの上にあるオレンジのバナーをタッチすると決済画面に移ります。
画面を戻したい場合は、「返回」、購入動作そのものを取り消したい場合は「取消」バナーをタッチすることによって、それぞれの画面に戻ります。

決済画面に移ると、オレンジ丸の部分に読み取り用QRコードが出てきます。こちらをアリペイまたはウィチャットペイのバーコード読み取り機能を利用して、スキャンすることによって決済することができます。

チケット券売機の下部に乗車券取り出し口があるので、そちらからか乗車券を取り出せば購入完了です。上海地下鉄の乗車券はカードタイプで、改札口にカードをタッチして入場、改札口出口でカードを差し込み口に挿入して出ていきます。
③手荷物検査、セキュリティーチェックを受ける
中国の地下鉄乗車の際に、日本と大きく異なる部分はこちらだと思います。改札を通過する前に、手荷物検査とセキュリティーチェックが入ります。都合上、撮影はできませんでしたが、内容は空港の保安検査場とほぼ同じです。手荷物を荷物検査レーンに載せ、本人はセキュリティーゲートをくぐります。
正直、空港ほど入念なチェックが入っているとは思いませんが、引っかかった方は空港と同様に人による確認が入ります。危険物の持ち込みなどはできませんので注意しましょう。
セキュリティーチェックを通過するとすぐに改札口があります。
④改札に乗車カードをタッチする

改札口の上に緑で光っている箇所があり、英語で「Check in area」と書かれています。こちらに購入した乗車券をタッチすると、改札口が開き構内に進むことができます。
あとは目的駅まで地下鉄に乗車するのみです!

改札機にも新旧とありますが、基本動作は同じです。私が初めて地下鉄を利用した際、改札機にQRコードを読み取る箇所があり、そちらにアリペイのQRコードをタッチしてエラーを起こしたことがありました。アリペイで改札口を通過することはできませんので、券売機で乗車券を購入しましょう。
⑤地下鉄に乗る
上海の地下鉄には合計19路線が走っており、路線ごとに特徴があります。開通した時期も様々なので、かなり年期が入っている車両もあれば、ピカピカ車両で、電光掲示板で現在地を知らせてくれる最新の車両もあります。
また、路線や時間帯によっては中国らしい文化を体験することができます。それはとにかく車両内がにぎやかな点。隣に座っている人を気にせず、大音量で動画を見る、電話をする、対面同士で大声でおしゃべりする、喧嘩をしている….
日本では考えられない文化も中国では当たり前で、乗車している皆さんもまったく気にしません!もちろんそんな車両ばかりではありませんが、中国に来たのであれば一度は体験しても楽しいと思える文化ですよ!
⑥出口改札機に乗車カードを挿入し、改札を出る

改札機にある乗車券挿入口(緑のランプ)に乗車券を挿入すると改札が開くので、通り抜けて外に出ましょう。あとは目的地まで歩くのみ!
地下鉄で行ける!有名観光地
上海市内を網羅している地下鉄は、観光地を訪れる際にも非常に便利であり、多くの観光地は地下鉄と徒歩を組み合すことによってたどり着くことができます。こちらでは上海地下鉄を利用して行ける、上海有数の観光地を紹介していきます。
浦東(プドン)

最寄り駅 | 陸家嘴駅 |
駅からの所要時間 | 駅から出ると浦東エリア |
どんな場所? | 上海一の超高層ビル群が立ち並ぶオフィス街エリア。タワーからの景色や、高級ホテルステイを楽しむことができます。 |
上海といえば浦東の高層ビル群が有名です。対岸の外灘(バンド)から見る浦東の夜景は絶景で、ライトアップ時間は国外問わず多くの観光客が絶景を見に来ます。
そんな浦東は地下鉄「陸家嘴駅」下車後、地上に上がるとすぐそこに高層ビル群があります。このエリアの見どころは、4つのビルやタワーにある展望台から魔都上海を見下ろすことができるところにあります。

画像右にあるタワー。中国で一番高いビルであり、高さは632mという驚異の高さです。別名「上海タワー」とも呼ばれており、118階にある展望台からは浦東の高層ビル群と外灘、遠く上海を一望できます。また、展望台には秒速18mという超高速エレベーターが備えつけられており、118階の展望台までわずか55秒で到達することができます。

あまりにも高いため、天気が悪い日は霧でまったく見えないこともあります。あらかじめ地上からビルの頂上が見えるか確認しておきましょう。
画像中心にあるタワー。高さ492m、地上101階を誇る超高層ビルです。このうち94階~101階が、展望施設などが入る観光施設となっています。また、このビルの79階~93階には5ッ星の高級ホテル「パークハイアット」が入っており、宿泊者はお部屋から上海を一望することができます。
画像左にあるタワー。高さ420.5mの地上88階建てのビルです。展望台は最上階の88階にあり、高速エレベーターで向かうことができます。高さこそ上記の2タワーに劣りますが、展望台入場料が安く、地上に近いためより建築物を近くて立体的に感じることができます。
このビルの53階~87階には5ッ星ホテルの「グランドハイアット上海」がはいっており、宿泊者はお部屋から上海を一望することができます。

パークハイアットまたはグランドハイアットに宿泊するならば、黄浦江側(リバービューサイド)の客室がおすすめです。浦東の高層ビル群や、外灘の西洋ビル群が美しく眼下に広がります。
球体が串刺しになったようなフォルムが特徴的なタワーです。高さ468mのテレビ塔であり、東京スカイツリーができるまではアジア一のテレビ塔でした。その特徴的な形から、浦東のランドマーク的存在になっています。球体部分が展望台となっており、どの展望台を観光するかによって料金が異なります。
高さでは上記タワーに劣っていますが、こちらはエンタメ性が高いタワー。地面がガラス張りのようになっており、下を通る車が丸見えのエリアがあったり、上海の街並みや生活が分かる上海城市歴史発展陳列館が併設されており、観光客を楽しませてくれます。
南京路

最寄り駅 | 人民広場駅または南京東路駅 |
駅からの所要時間 | どちらの駅から出てもすぐにショッピングエリア |
どんな場所? | 上海一の繁華街。食事やお買い物はなんでもそろいます。22時頃から徐々にお店が閉まり始めますが、飲食店は23時頃まで営業しているお店が多いです。 |
上海最大の繁華街です。食事、ショッピングエリアが無数に存在しているので、好きな方は一日中楽しむことができます。銀行も至る所にあるので、人民元が必要ならば銀行で両替するのがベストです。その際にはパスポートが必要になるので準備していきましょう。
外灘から人民広場までを南京東路、人民広場から西を南京西路と呼び、南京東路の一部は歩行者天国となっています(上記画像)。
南京東路駅から約10分ほど歩くと外灘(バンド)にたどり着きます。そこはイギリスによって強引に結ばれた南京条約により、外国の租界地が設定されたエリアで、欧風建築が数多く残る美しいエリアになっています。
この外灘からみる浦東の高層ビル群は上海を代表する絶景なので、一度足を運ぶ価値があります。


こちらが外灘の風景です。西洋の重厚な建物がずらりと並んでいます。夜になるとライトアップされて、より美しさが増します。
豫園

最寄り駅 | 豫園駅 |
駅からの所要時間 | 7番出口から出ると、駅から徒歩2分で豫園商城入口に到着します |
どんな場所? | 明時代の建築物が立ち並ぶ中国らしい風景の観光地 |
明時代の建物が立ち並び、そこに庭園やおみやげ物屋さん、飲食店などが連なっている上海を代表する観光地です。
昼夜問わず観光客でいっぱいなので、その人気っぷりがうかがえます。お昼は中国建築の本来の姿を鑑賞することができ、夜は過剰なほどギラギラしたライトアップで、美しい豫園を楽しむことができます。
上海を訪れたからには絶対に行きたい有名な小籠包屋さんや、お茶屋さんも豫園にあるので、ぜひ立ち寄ってみてください。
豫園については詳細を別記事にて解説しております。
【中国・上海】豫園商城への行き方、有名小籠包、お土産など徹底解説!
上海雑技団

最寄り駅 | 上海馬戯城駅 |
駅からの所要時間 | 3番出口から出ると、駅から徒歩3分で到着します。 |
どんな場所? | 上海雑技団の人間離れした技を鑑賞できる! |
上海雑技団とは、中国全土に100以上ある雑技団のひとつであり、数ある中国雑技団の中でも1番評価が高いのが上海雑技団です。現在約200人の団員が所属しており、常人では考えられないアクロバット技や柔軟技、コンビネーション技を披露してくれます。
正直上海に来たら絶対に訪れてほしい観光地です!大いに期待して大丈夫です!軽く期待を超えてきますよこちらの雑技団は!
上海にもいくつか雑技団がありそれぞれ特色があります。今回画像でアップしている上海馬戯城雑技団は、上海中心部にあるためアクセスは抜群です。どの観光地からでも地下鉄でスムーズに向かうことができます。
上海馬戯城雑技団は、中国伝統の雑技に加え、現代技術を掛け合わせた雑技団となっています。身体一つで行う雑技はもちろん、迫力あるプロジェクションマップや音楽、バイクや自転車など現代の技術をフルに利用したダイナミックな雑技が最大の特徴です。
上海雑技団に関しての詳細は下記ページで解説しております。
【中国・上海】中国トップクラスの演技力!上海雑技団について徹底解説!
田子坊

最寄り駅 | 打浦橋駅 |
駅からの所要時間 | 1番出口から出ると、駅から徒歩1分で到着します。 |
どんな場所? | クリエイターが創作するための町。ここでしか手に入らない手作り商品やカフェ、レストランなど見どころ多し。 |
田子坊(でんしぼう)は上海らしい古い集合住宅街を観光客向けに開発したエリアです。昔ながらの建物をリノベーションし、お茶屋さんやおみやげ物屋さんなど、様々なお店が立ち並ぶ上海有数の観光地となっています。
田子坊には、上海のクリエイターが作るオリジナル作品をはじめ、お茶屋さん、カフェやバー、レストラン、おみやげ物屋さんなど多彩なジャンルのお店が連なっています。自分への特別なご褒美みやげ探しやバラマキみやげ、ランチやディナーなど様々な目的に対応できるエリアとなっているので、きっとそれぞれの楽しみ方を見つけることができます。
また、田子坊はアートな町づくりになっているため、町全体がフォトスポットです。町のどこを切り取っても、それぞれ雰囲気の異なった「田子坊」を写真に収めることができるので、写真好きにはたまらないエリアといえるでしょう。
また、お昼と夜でも雰囲気が異なります。お昼はレトロな上海の集合住宅をそのままの色合いで楽しめ、夜は提灯やライトアップされた建物が、幻想的な世界観を生み出しています。どちらも甲乙つけがたい風景なので、時間に余裕があるなら2度訪れてもいいかもしれません。
田子坊に関しての詳細は下記ページで解説しております。
朱家角

最寄り駅 | 朱家角駅 |
駅からの所要時間 | 徒歩で約15分で朱家角エリア端に到着。インフォメーションセンターに向かう場合は徒歩約30分。駅周辺からはバスや人力車があるので利用するのも手です。 |
どんな場所? | 上海中心部から行ける水郷の町。古い街並みは観光地化され、最高の雰囲気を残しつつお土産屋さんやカフェなどが充実しています。 |
朱家角とは、上海市青浦区に位置する水郷の町です。朱家角古鎮とも呼ばれており、古鎮は中国語で「古い村」を意味しています。
「古鎮」だけあって昔の建物が数多く残り、どこを切り取ってもフォトスポットになる観光地です。上海近辺の中でも大きな古鎮であり、ゆっくり見て回ると半日は観光時間をとっておきたいエリアです。
夜は提灯が灯り、幻想的な世界になります。宿泊施設もあるので一泊するのもおススメです。
ここでのおすすめフードはちまきです。数多くのちまき店があり、ちまきの種類も豊富です。お肉が入った定番のものから、甘い餡が入ったスイーツ感覚のちまきまで様々で、もち米がもちもちで美味しいので訪れた詩にはぜひご賞味ください!

上記の画像は猫カフェの猫ちゃん達です。こちらの通りでは猫カフェが複数連なっており、レトロな建物の中でネコを眺めながらドリンクをいただけます。
朱家角に関しての詳細は下記ページで解説しております。
【中国・上海】上海中心部から行ける水郷の町、朱家角を徹底解説!
まとめ:上海地下鉄を利用して快適な上海旅にしよう!
いかがだったでしょうか。上海の地下鉄は日本の地下鉄と少し異なっている部分もあるので、最初は戸惑う方もいるかもしれません。しかし慣れれば簡単に利用できるので、地下鉄を乗りこなし上海の様々な観光地を楽しんでください!