中国旅行で使える!おすすめアプリ7選!

中国

2024年11月以降、短期の中国渡航の際にビザの申請が不要になった中国。数ある都市の中でも、上海や北京は日本から約2時間半ほどで到着することができ、多くの観光資源がそろっているため、現在注目が高まっている渡航先です。

そんな中国旅行を、より快適にサポートしてくれる便利なアプリがあります。今回は中国旅行で役立つアプリを紹介していきます。

はじめに:中国ではネット規制により閲覧できないアプリがある

まず大前提として、中国でインターネットやアプリを利用する場合、情報統制がされているため、中国政府が許可を出したサイトのみ閲覧することが可能となっています。

これはインターネット閲覧・ブロックシステムの「グレートファイアーウォール(金盾)」によるもので、中国政府がインターネット管理及び監視を行うためのシステムです。これにより、中国政府が情報のコントロールをおこない、国内にとって不適切な情報の規制や、国内からの情報流出を防ぐ役割を持っています。

この対象は現地中国人に留まらず、旅行・出張で中国に渡航している外国人にも影響を与えますので、対策されていない海外eSIMや海外SIMカード、モバイルルーターではネット利用に規制がかかってしまうことがあります。

この対応策としては、情報統制の規制をすり抜けることができるeSIMや、ポケットWi-Fiを利用することによって解決することができます。

下記に中国で規制なしで利用できるeSIM、ポケットWi-Fiの記事を貼り付けておきます。

中国でLINEが使えるeSIM 5選

中国でLINEが使える!ポケットWi-Fi 4選

みーちゃん
みーちゃん

これからご紹介するアプリは中国発のアプリが多いので、情報統制に引っかかることはありません。しかし、日本で利用しているアプリやインターネットを起動すると、中国本土では開くことができませんので、上記eSIMまたは、ポケットWi-Fiの利用をおすすめします。

百度地図

百度地图-路线规划,出行必备
百度地图-路线规划,出行必备
開発元:Beijing Baidu Netcom Science & Technology Co.,Ltd
無料
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街散策に便利な地図アプリです。中国版グーグルマップといったところ。中国ではグーグルマップが情報統制の関係で使えません。一応、上記のeSIMやポケットWi-Fiを利用することによって、利用する事はできますが、精度は悪くかなりピンがずれていたり、フリーズしたりするのでおススメしません。

一方、百度地図は環境を問わず利用でき、ナビの制度が高いため、中国本土ではこちらの方が便利です。同様に「高徳地図」という地図アプリもあり、こちらも制度が高く、使い方もほぼ変わらないため、どちらを利用しても問題ありません。

今回は「百度地図」について紹介していきます。

まずはアプリをダウンロード

上記アプリのアイコンよりダウンロードが可能です。ダウンロード通信料が多いので、日本にいる間にWi-Fi環境下でおこなっておきましょう。ダウンロードに成功したら、オフライン用のデータもダウンロードできるので、必要であればダウンロードしましょう。こちらは、インターネットに接続していない状態でも地図を表示させることができ、おおよそのナビを利用できるというもの。基本的には、インターネットに接続し続ける方が多いと思いますので、こちらは必要な方のみで大丈夫です。

ルート検索方法

アプリを立ち上げると、現在位置周辺の地図が表示されます。青い丸印が現在地で、横にある三角は向いている方角を表しています。

  1. 地図の上部に入力欄があるので、そこに目的地を入力する。
  2. 候補が複数出てくる場合は、該当する目的地をタップする。
  3. 地図上にタップした場所の詳細が表示されるので、画面下部の「到这去」をタップするとルートが表示される。

このアプリの使い勝手の良い点として、日本の漢字にもほぼ対応している点が挙げられます。

例えば上記画像は日本語で「人民広場」と入力すると、自動で中国語の地名を検索してくれます。これにより、中国語を入力する必要が無く、漢字圏に住んでいる日本人にとっては直感的にアプリを使用できる点において、他の外国人よりスムーズにアプリを使いこなすことができます。

みーちゃん
みーちゃん

一部検索しづらい地名もありますが、その際は入力が難しい中国語を飛ばして打つなどすると、ヒットする場合もあります。

入力欄の下には、目的地までどのように向かうかを選択することができます。様々な手段がありますが、旅行者がよく利用するであろう方法として、徒歩や公共交通機関があります。

みーちゃん
みーちゃん

上記の画像は公共交通機関を検索した結果です。「公共交通」と書かれているので分かりやすいです。

いくつかのルート候補が出てくるので、希望するルートをタップします。するとルート詳細が出てくるので、あとは目的地に向かうだけです!

上記はルート検索の詳細画面です。読めない中国語もありますが、何となく理解できる単語が多いため、日本でルート検索している方法と近い感覚で操作が可能です。

外国人旅行者にとってありがたいポイントは、現在地の駅名がわかること。上記画像では、川沙駅を出発して次の駅に向かっているのがわかります。上海の電車の場合、新・旧の電車が走っており、新しい電車には電光掲示板で駅名が掲載されますが、古い電車の場合は電光掲示板が無いため、駅内の看板で確認するしかありません。

こうした時に、現在地がわかるこちらのアプリは、見知らぬ土地に向かう外国人にとって心強いポイントでしょう。

みーちゃん
みーちゃん

ただし、エリアによってはGPSがうまく作動しない場合もありました。そんなときは画面をリフレッシュしなおすと正常になります。

中国でグーグルマップは精度が悪いため、必然的に百度地図はインストールすべきアプリとなっています。街歩きにとても便利なので、ぜひ日本でアプリをダウンロードして現地で活用してみてください。

Alipay(アリペイ)/支付宝またはWeChatPay(ウィチャットペイ)/微信支付

Alipay - Simplify Your Life
Alipay – Simplify Your Life
開発元:Alipay (Hangzhou) Technology Co., Ltd.
無料
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WeChat
WeChat
開発元:WeChat
無料
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これらのアプリはQRコード決済アプリです。スマートフォンにアプリをダウンロードし、各種設定をおこなう事で、さまざまな店舗でQRコード決済をすることができます。

どちらを利用しても問題ありません。中国における両者のアプリ利用可能店舗はほぼ同じです。両者ともに利用できる店舗がほとんどです。

ただ、何らかのトラブルで一方が利用できなくなる可能性はゼロではないので、念のため両方のアプリをダウンロードしておくのがベター。

どちらか片方を選ぶのなら、アプリ初期設定が簡単で、支払い画面までの過程が少ないアリペイをおススメします。

アリペイの設定方法や支払い方法をまとめたページは下記よりご覧いただけます。

【中国】アリペイの設定や利用方法、使用感を上海を訪れ調査!徹底解説!

中国のキャッシュレス事情

近年では、中国の渡航の際にはQRコード決済ができるアリペイ又はウィチャットペイのダウンロードが必須といわれていますが、実際のところはどうなのか?上海に行って確認してきました。

まず、北京や上海などの大都市の場合、あらゆるお店がQRコード決済対応しております。これは屋台のような一見現金オンリーに見えるお店でさえも、QRコード決済に対応している場合があるので驚きです。

レジ前などにアリペイやウィチャットペイのQRコード、又はマークがあるので利用可能かどうかはすぐに判断できます。

ではなぜアリペイ又はウィチャットペイのインストールが必須なのかというと、主に下記2点が挙げられます。

  • 現金決済に対応していないお店があるため
  • 日本で発行したクレジットカードが利用できない場合がある/クレジットカード決済を拒否される

現金決済に対応していないお店があるため

キャッシュレス大国といわれる中国では年々現金の利用率が低下し、現金に変わるQRコード決済が主流となってきています。これは首都北京や上海などの大都市では特に顕著です。

現金利用が少なくなっている原因の一つとして偽札対策が挙げられます。中国では偽札が出回っており、2015年には偽札防止技術を採用した新100元札も発行されるほどの社会問題になっています。こうした偽札に対応するように、キャッシュレス決済のアリペイ又はウィチャットペイが中国全土に普及し始めました。

私が訪れた上海の場合、お店によっては現金を受け取ってくれない所もありましたし、現金支払いできたもののお釣りが無く、代わりにスマートフォンに、次回使える電子クーポンが送られてきたこともありました。また、基本的に自動販売機では現金が利用できません。たとえ硬貨の投入口があったとしても反応しませんのでご注意ください。

私の体験上2025年8月現在の上海では、現金が利用できる割合は約70%ほどでした。ただし、この数値は滞在中にランダムに現金を利用してみた場合の数値なので、100回200回と回数を重ねた結果ではありません。あくまで目安として参考にしてください。

今後、中国の現金使用率はどんどん下がっていくと思われます。まだ現金が利用できるお店もありますが、断られるお店があるのも事実です。観光客にとってQRコード決済は必須といえるでしょう。

日本で発行したクレジットカードが利用できない場合がある/クレジットカード決済を拒否される

日本で発行したクレジットカードの場合、たとえ国際ブランドがVISAやMastercardなどの世界で広く利用できるブランドだとしても利用できない場合があります。これは店舗がVISA・Mastercardの利用可能店と提示していても利用できないという意味です。

中国では、中国で発行されたクレジットカードのみ対応している店舗が多くあります。よって外国人である私たちがクレジットカードを利用しようとすると、断ってくるケースがあります。

ただしVISA・Mastercardを持っているのであれば、ATMから海外キャッシングを利用して現金を引き出せるため、1枚は持っておくのが安心です。海外キャッシングは、状況によって外貨両替よりお得に中国元を引き出せるので利用するのも一つの手です。海外キャッシングを利用する際には、出発前に海外キャッシングに対応しているクレジットカードなのか確認しておきましょう。

滴滴出行(DiDi)

嘀嗒出行-顺风车出租车出行必用
嘀嗒出行-顺风车出租车出行必用
開発元:北京畅行信息技术有限公司
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中国版タクシー予約アプリです。日本で配車アプリを利用したことのある方だと、比較的スムーズに使いこなすことができると思います。アプリを起動すると地図が表示され、近くを走っているタクシーが表示されます。希望の車種など詳細を入力していき、目的地を指定したのちにコールボタンをタップすると、近くのタクシーとマッチングすることができます。

予約すると車のナンバーや色が表示されるので、確認して乗車しましょう。近年の中国では、現金支払いが不可の場合も多いため、アプリにクレジットカードを登録しておくことによって、支払い時にスマートにお支払いができるので登録しておきましょう。

みーちゃん
みーちゃん

希望の車種選択時に、タクシーまたは自家用車を選ぶことができます。中国では自家用車を利用した営業が合法であり、むしろ自家用車の方がトラブルが少なく安全とまで言われています。

空港ロビーや駅周辺で客引きしているタクシーも多く、その中には白タクも存在します。高額請求される可能性もあるので、そういった観点からもアプリの配車サービスを利用するのをおススメします。

また、アリペイをダウンロードしている方は、機能の一つとして滴滴出行(DiDi)をアリペイ内から利用することができます。こちらから利用すると、1から滴滴出行(DiDi)のダウンロードとクレジットカード登録などの設定をおこなわなくて良いので、手間が省かれます。

美団(メィトゥアン)

美团-美好生活小帮手
美团-美好生活小帮手
開発元:美团
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中国版ウーバーイーツです。選択した食事を指定の場所まで届けてくれるデリバリーサービスになります。GPSで現在地付近の飲食店をサーチしてくれます。デリバリーサービスを利用しなくても、現在地付近の飲食店の中で評価の高いお店や、気になるお店を探すこともできるので、街歩きで小腹が空いた時にサクッと現地飲食店を調べるのにも役立ちます。

ただし、こちらは日本語対応しておりません。英語も非対応なので、中国語が理解できないと詳細まで分からないのが難点です。

Voice Tra

VoiceTra
VoiceTra
開発元:NICT
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世界31か国語に対応している翻訳アプリです。31か国語のうち、22ヵ国語に関しては、音声翻訳機能が備わっており、スマホに向かって日本語を話すだけで、設定した外国語に文字起こし&音声が流れます。

逆も可能で、スマホに向かって外国語を話すと日本語に翻訳してくれます。

このアプリの長所として、その翻訳機能立ち上げのスムーズさが挙げられます。あらかじめ翻訳したい外国語を設定しておくことで、タップ一つで日本語→外国語/外国語→日本語の切り替えができます。

これにより、相手との話のキャッチボールをスムーズにおこなうことができ、自然に会話をしている時と近い感覚でコミュニケーションをとることができます。

もちろん中国語(簡体字・繁体字)ともに翻訳可能なので、中国でも活躍する事間違いなしです。発音が難しいといわれる中国語を音声変換して会話できるので、中国旅行のハードルをグッと下げるアプリといえるでしょう。

AirVisual

IQAir AirVisual | 大気質
IQAir AirVisual | 大気質
開発元:IQAir AG
無料
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しばしば耳にする中国の大気汚染問題。近年は環境にも配慮が進み、以前ほどの深刻さは感じられなくなりましたが、大気汚染が深刻化する冬場には、航空機の運航にも影響が出るほどの霧が発生するなどし、いまだに社会問題となっています。

AirVisualはそんな大気の汚染状況をチェックすることができるアプリです。このアプリは中国のみならず、世界中の大気汚染状況を計測することができ、汚染状況を数値化、状態(良い・普通・悪いなど)、主な汚染物(PM2.5など)を表示してくれます。

汚染状況のほかにも天気予報や花粉散布状況、体調管理アドバイスなどの情報も表示しているので、使い勝手が良く、ダウンロードしておくと何かと便利なアプリです。

まとめ

いかがだったでしょうか。上記のアプリを使いこなすことによって、中国旅行がより快適になること間違いなしです。

中国は魅力的な観光地や食べ物がたくさんあります。距離、金銭面的にもお手軽に行くことのできる中国を旅行する際には、ぜひ上記アプリを利用してみてください!

mi-chan

京都出身。
関西空港で働いているうちに海外で生活したいと考え、カナダへワーホリ、現地ガイド会社に就職し数年滞在する。
帰国後は添乗員、旅行会社で働きながら海外に携わってきました。
そのノウハウを生かし、ブログにて海外情報発信をしている2児のパパ。

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