2024年11月以降、短期の中国渡航の際にビザの申請が不要になった中国。数ある都市の中でも上海は日本から約2時間半ほどで到着することができ、多くの観光資源がそろっているため、現在注目が高まっている渡航先です。
そんな観光資源がギュッと詰まった上海に行くからには、カラっと晴れた日に訪れたい!と誰もが思うでしょう。しかし天候ばかりは操作できません。天候が悪い日に当たることだってあります。
しかし上海には天候が悪くても楽しめる観光地がたくさんあります。今回は雨の日でも上海を100%楽しむことのできる観光地をご紹介いたします。
観光地紹介の前に…上海の雨季はいつ?
雨の日でも楽しめる観光地はもちろん存在しますが、せっかくの上海旅行なので、できれば雨の日には当たりたくないものです。
下記の表は上海の平均気温と雨量を表しているものです。
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均気温 | 4.0 | 5.0 | 8.0 | 15.0 | 20.0 | 23.0 | 28.0 | 27.0 | 23.0 | 18.0 | 12.0 | 6.0 |
雨量 | 74.4 | 59.1 | 93.8 | 74.2 | 84.5 | 181.8 | 145.7 | 213.7 | 87.1 | 55.6 | 52.3 | 43.9 |
上海の雨季は6月~8月あたりまで続きます。よって必然的に観光時に雨にあたる確率が高くなる時期です。また、9月は台風シーズンと重なるため、天気が不安定な時期となります。
旅行時期に融通がきく場合は、6月~9月を除いた日程で計画すると、雨にあたる可能性は下がるでしょう。ちなみに上海のベストシーズンは降水量が少なく、気温も程良いとされる4月、5月、10月、11月となります。12月~3月上旬までは気温が低いですが、雪が積もることは滅多にない程度であり、関東や関西県内と同程度の感覚で大きなズレはありません。
また、上海にはいたるところにコンビニがあり、折り畳み傘が売られています。価格も500円前後で販売されており、大きく丈夫な折り畳み傘なのでとっさの雨にも対応できます。

私も土砂降りの雨にあたった際にコンビニで購入いたしました。日本と同じくビニールとタグを外してくれ、すぐに利用できる状態にしてくれました。
雨の日も楽しめる観光地
こちらで紹介していく観光地は、基本的に室内であったり、地下鉄駅から近くてあまり外を歩かないような場所にフォーカスしています。
※各観光地の説明にはグーグルマップの地図情報を掲載しておりますが、中国本土の情報統制によりグーグルマップが正確な位置情報と異なる場合があります。
中国本土で地図を利用する際は、アプリの「百度地図」を利用するのをおススメします。

浦東(プドン)の高層タワー展望台

浦東は上海を代表する超高層ビル群が有名です。その風景は世界経済の中心にいるような感覚に陥るほどの大迫力であり、度肝を抜かれます。特に夜景は世界的に見ても有名で、高層ビル群が煌びやかに輝き、多くの観光客がその夜景を一目見ようと押し寄せます。
そんな浦東エリアには、超高層ビルから上海を見下ろすことができる展望台が4つ存在します。展望台の中はもちろん室内であり、雨風をしのげる環境にあるため雨の日観光におすすめできるエリアとなっています。
4つの展望台はそれぞれ高さや特徴が異なり、どれも魅力的な空間となっています。

営業時間 | 8:30~22:00※入場は21:30まで |
休館日 | なし |
最寄り駅 | 地下鉄「陆家嘴駅」 |
目安滞在時間 | 1時間 |
画像右にあるタワー。中国で一番高いビルであり、高さは632mという驚異の高さです。別名「上海タワー」とも呼ばれており、118階にある展望台からは浦東の高層ビル群と、租界時代に建てられた欧風建築が並ぶ外灘、遠く上海を一望できます。また、展望台には秒速18mという超高速エレベーターが備えつけられており、118階の展望台までわずか55秒で到達することができます。
ただし注意しなければならないことがあり、あまりにも高いため雨の日は霧が発生しやすい状態になります。霧が発生してしまうと、展望台に昇っても外は真っ白で何にも見えません。
あらかじめ地上からタワーのてっぺんが見えるか確認しておきましょう。

こちらは雨の日の様子。タワー上空が霧がかっています。こうなると展望台から風景を見ることができないのでご注意ください。この画像の場合は、左側の金茂大廈(ジンマオタワー)であれば展望台からの眺めを楽しむことができます。
また、上海タワーの展望台チケットの購入は、現地で購入するよりもネット購入の方が断然お得です。
営業時間 | 9:00~22:30※入場は21:30まで |
休館日 | なし |
最寄り駅 | 地下鉄「陆家嘴駅」 |
目安滞在時間 | 1時間 |
画像中心にあるタワー。高さ492m、地上101階を誇る超高層ビルです。このうち94階~101階が、展望施設などが入る観光施設となっています。ビルの形はまるで瓶の栓抜きのような形をしており、その栓抜き部分も展望台になっています。こちらは幅がそこまで広くありませんので、左右両方の風景を一度に楽しめる形となっています。
また、このビルの79階~93階には5ッ星の高級ホテル「パークハイアット」が入っており、宿泊者はお部屋から上海を一望することができます。
こちらのチケットも、現地購入よりネット購入の方が安く購入することができます。
営業時間 | 3~11月8:30~22:00 12~2月8:30~21:30※入場は閉館30分前まで |
休館日 | なし |
最寄り駅 | 地下鉄「陆家嘴駅」 |
目安滞在時間 | 1時間 |
画像左にあるタワー。高さ420.5mの地上88階建てのビルです。展望台は最上階の88階にあり、高速エレベーターで向かうことができます。高さこそ上記の2タワーに劣りますが、展望台入場料が安く、地上に近いためより建築物を近くて立体的に感じることができます。
このビルの53階~87階には5ッ星ホテルの「グランドハイアット上海」がはいっており、宿泊者はお部屋から上海を一望することができます。

パークハイアットまたはグランドハイアットに宿泊するならば、黄浦江側(リバービューサイド)の客室がおすすめです。浦東の高層ビル群や、外灘の西洋ビル群が美しく眼下に広がります。

営業時間 | 8:00~22:00※入場は21:30まで |
休館日 | 年中無休 |
最寄り駅 | 地下鉄「陆家嘴駅」 |
目安滞在時間 | 1時間 |
球体が串刺しになったようなフォルムが特徴的なタワーです。高さ468mのテレビ塔であり、東京スカイツリーができるまではアジア一のテレビ塔でした。その特徴的な形から、浦東のランドマーク的存在になっています。3か所ある球体部分が展望台となっており、どの展望台を観光するかによって料金が異なります。
高さでは上記タワーに劣っていますが、こちらはエンタメ性が高いタワー。地面がガラス張りのようになっており、下を通る車が丸見えのエリアがあったり、上海の街並みや生活が分かる上海城市歴史発展陳列館が併設されており、観光客を楽しませてくれます。
上海雑技団

営業時間 | 14:00・16:30・19:00の3回。ただし日によって公演回数が変動します。 |
休館日 | 月曜日。ただし月によっては月曜日も開催されます。 |
最寄り駅 | 地下鉄「上海馬戯城駅」 |
目安滞在時間 | 60分演目と100分演目があります。 |
上海雑技団とは、中国全土に100以上ある雑技団のひとつであり、数ある中国雑技団の中でも1番評価が高いのが上海雑技団です。現在約200人の団員が所属しており、常人では考えられないアクロバット技や柔軟技、コンビネーション技を披露してくれます。
正直上海に来たら絶対に訪れてほしい観光地です!大いに期待して大丈夫です!軽く期待を超えてきますよこちらの雑技団は!
上海にもいくつか雑技団がありそれぞれ特色があります。今回画像でアップしている上海馬戯城雑技団は、上海中心部にあるためアクセスは抜群です。どの観光地からでも地下鉄でスムーズに向かうことができます。
上海馬戯城雑技団は、中国伝統の雑技に加え、現代技術を掛け合わせた雑技団となっています。身体一つで行う雑技はもちろん、迫力あるプロジェクションマップや音楽、バイクや自転車など現代の技術をフルに利用したダイナミックな雑技が最大の特徴です。
上海雑技団に関しての詳細は下記ページで解説しております。
【中国・上海】中国トップクラスの演技力!上海雑技団について徹底解説!
上海博物館

営業時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日 |
最寄り駅 | 地下鉄「人民広場駅」または「大世界駅」 |
目安滞在時間 | 2時間 |
中国4000年の歴史を文物を通して展示する非常に大きな博物館であり、貴重な文化財が展示されています。青銅器や陶磁器、書画などの様々な展示物をまじかでゆっくり見られるのが高ポイント。中でも世界的に有名なのが、青銅器のコレクションです。
上海博物館1階には、中国古代青銅館と中国古代彫塑館があり、有名な青銅器もこちらに保管されています。数千年前に作られた青銅器や仏像、木製の人形などを鑑賞することができます。青銅器は大小さまざまな大きさや形があり、非常に興味深いものとなっています。
2階には、壺や人形といった陶磁器を中心にコレクションされています。時代は新石器時代までさかのぼり展示されております。
3階には、書や伝統的絵画、印刻などを展示しております。書に書かれている中国語は理解こそできないものの、迫力があり見事な芸術に思えてきます。
4階には古銭や少数民族の工芸品、昔の家具などが展示されています。当時の太平天国地域でのみ利用されていた通貨には大きく「太平天国」と彫られており一見の価値ありです。また、少数民族の工芸品には鮮やかな色合いの装飾品が多く、中国地域で生活している民族の今昔を感じることができます。
上海海洋水族館

営業時間 | 通常9:00~18:00 7~8月、国慶節、春節は9:00~21:00※入場は閉館30分前まで |
休館日 | なし |
最寄り駅 | 地下鉄「陆家嘴駅」 |
目安滞在時間 | 1~2時間 |
海洋水族館という名前がついてはいますが、淡水魚も展示しており、日本の水族館のようにペンギンやアザラシなども展示されています。この海洋水族館の面白い点として、世界中に生息している海洋生物が各エリアごとに分類されている点が挙げられます。中国エリアを筆頭に、東南アジア、アフリカ、南アメリカ、オーストラリア、冷水エリア、海岸エリア、極地エリア、さらには深海エリアもあり、お子さん連れのファミリーは大興奮間違いなしです。
とりわけ人気が高いのは「海底トンネル」と呼ばれる全長151mのトンネルです。水槽がトンネル状になっており、そこを大小さまざまな動物が自由に泳ぎ回る姿を鑑賞することができます。
お土産屋さんもそろっており、ファミリーやカップルの観光におススメのスポットです。
また、こちらの水族館は浦東エリアに存在しており、先ほど紹介した高層ビル展望台から徒歩圏内にあります。
天山茶城

営業時間 | 9:00~19:30 |
休館日 | 店舗により異なる |
最寄り駅 | 地下鉄「中山公園駅」 |
目安滞在時間 | 1時間 |
中国のお土産と聞いて、お茶をイメージする方も多いと思います。確かに上海の観光地には多くのお茶屋さんがありますが、観光地価格で少々お値段が高かったり、悪質なお店の場合は高額な茶葉を買わされたりする詐欺まがいなケースもあります。
一方、こちらの「天山茶城」はお茶と茶具を購入するならおすすめのエリアとなっています。中国国内の茶葉はもちろん、隣国のインドやスリランカなどの茶葉や茶器を扱うお店がなんと300店以上エリア内に密集しています。その認知度は多くの日本の業者も買い付けに訪れるほど。価格も市場ならではのリーズナブルな価格で販売されているので、個人客でも気軽にお買い物ができます。
市場は広い建物内にいくつもの店舗が入っているので、雨の心配もなくゆっくりお買い物を楽しめるのが高ポイントです。
試飲もできるので、お気に入りの茶葉を見つけてお土産にするのはいかがでしょうか。
外灘観光トンネル

営業時間 | 8:00~22:00※入場は21:30まで |
休館日 | なし |
最寄り駅 | 外灘サイドは地下鉄「南京東路駅」 浦東サイドは地下鉄「陆家嘴駅」 |
目安滞在時間 | 30分※トロッコ乗車時間は約5分 |
こちらは上海を流れる大河、「黄浦江」の両岸にあるエリア、外灘と浦東を結んでいる地下トンネルです。外灘と浦東は共に上海を代表する観光エリアで、地下鉄でも行き来することができます。単純に移動だけの目的であれば、地下鉄の方が早くて安いのですが、こちらのトンネルは観光用に作られただけあって地下鉄にはないアトラクション的魅力が詰まっています。
トンネルの移動は無人のトロッコ電車であり、道中のトンネルはド派手にライトアップされ、やりすぎ感が中国らしくて楽しいです。そんなイルミネーションの先は終着駅となっており、浦東サイドの駅の上には「信不信由儞博物館」日本語訳で「信じるか信じないかはあなた次第博物館」というとても変わった博物館もあるので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
上海マダム・タッソーろう人形館
営業時間 | 10:00~21:00※入場は20:00まで |
休館日 | なし |
最寄り駅 | 地下鉄「人民広場駅」 |
目安滞在時間 | 30分~1時間 |
世界中にあるマダム・タッソーろう人形館が上海にも存在しています。南京西路にあるニューワールド百貨店の10階に位置する当館は、中国本土では初となるマダム・タッソーろう人形館となります。
中国と世界の有名人が超リアルなろう人形で再現されており、その数は約100体!かなり近づかないと人形だとわからないほど精密に作られています。
中国武術の達人であるブルース・リーや、香港の名俳優ジャッキー・チェンを筆頭に、一度はテレビで目にしたことがある有名な俳優や音楽家、スポーツ選手、政治家、さらにはアニメのスーパーヒーローまで展示されています。
等身大に作られているろう人形の隣に立ち、多くの観光客が撮影を楽しんだり、映画の一場面に入り込むような没入感を感じることができます。
上海自然博物館
営業時間 | 通常9:00~17:15 7~8月、国慶節、春節は9:00~21:00※入場は閉館45分前まで |
休館日 | 月曜日 |
最寄り駅 | 地下鉄「自然博物館駅」 |
目安滞在時間 | 2時間 |
子供連れであればぜひ立ち寄ってほしい上海自然博物館。というのも子供に大人気のエリアが多数あるからです。2015年にオープンした比較的新しい施設であり、名前の通り自然に特化した博物館となっています。
動物のはく製や恐竜の等身大レプリカなどがあり、恐竜に至っては動き出すものもいるため子供は大興奮間違いなしです。中国は恐竜の化石が多く発掘されている関係上、恐竜の展示は豊富にあるのが上海自然博物館の特徴です。
目安滞在時間は2時間と記載していますが、ゆっくり見て回ると半日は欲しくなる大きな博物館となっています。
雨の日でなくても、上海子供連れ旅行の場合はぜひ立ち寄ってみてほしいスポットです。

上記ツアーは現在中国語・英語のみのツアーとなっています。日本語のツアーはありませんのでご注意ください。
まとめ:雨の日も上海は魅力がいっぱい!
いかがだったでしょうか。せっかくの旅行なら晴れるのが理想ですが、そうもいかないのが旅というもの。ならば中々晴れの日では目がいかない観光地を訪れるのも、また違った上海を見ることができる貴重な体験です。
上海には雨の日でも楽しめる施設がたくさんあるのでぜひ訪れてみてください!きっと上海が好きになるはずです。